準々決勝、好投手の競演、NO1はやはり田嶋大樹投手

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 センバツ大会もいよいよ終盤となりました。準々決勝ではそれぞれ好投手のいるチームが勝ちあがり、4試合の熱戦を見せてくれました。4試合で登板した投手を比較してみます。

NO1はやはり田嶋大樹投手

 8チームのエースが登板し、どれもみな全国トップクラスの投手でした。しかしその中でも佐野日大の田嶋大樹投手は、腕の振り、球威、スタミナなどで他の投手を上回っているようです。疲れも見え、右打者の外角に投げる球が外に外れ、大きなスライダーもストライクゾーンに入ってくるなど苦しみましたが、それでもストレートとスライダーで7三振を奪いました。

 ただし気になる点もあります。6回には5連打で4失点しました。疲れもありますが、2回戦の智弁学園戦でも8回に5連打で2失点しています。他のイニングでランナーを許してもキッチリ抑えることが出来ているだけに、ランナーを出したときのピッチングに課題を言う事も無いでしょうが、投げる球が真ん中に集まり、それが続く事があるようです。

 プロ注目の左腕、評価は間違いありません。大会前からの評判どおり、NO1投手は田嶋投手でした。

 

そのほかの投手

 履正社で先発したのは溝田悠人投手、この日は初戦のようにストレートに力がありました。制球をやや乱し7回で7安打を許しましたが、ランナーを背負ってからも落ち着いて投げる姿は、中学時代からの経験の豊富さを感じさせます。しかしやはり注目されたのは2番手・永谷暢章投手でした。187cmの身長から投げ下ろすストレート、この日は球速は140km/h前半という感じでしたが、小さく腕がたたまれるテイクバックから腕を上から投げ下ろす感じで、ストレートに角度のあるフォームで、これが低めに制球されて空振りを奪いました。

 9回は三者連続三振と2イニングをノーヒット、無四球で4奪三振と完璧なリリーフを見せました。で第1回WBCでもリリーフとして活躍した大塚晶文投手(1996年近鉄ドラフト1位)のような印象を受けました。

 またこの日はサヨナラ暴投で敗れましたが、桐生第一の山田知輝投手も上からの角度のある投手で、来年の注目投手になりそうです。山田投手はとにかく疲れを取って、疲れでフォームを崩したりしないようにして欲しいですね。昨年は浦和学院・小島和哉投手も済美・安楽智大投手も、前橋育英・高橋光成投手も、大会で連投の疲れから調子を崩しています。ある程度フォームが崩れるのは仕方ないのかもしれませんが・・・。

 豊川の田中空良投手も球威は初戦に比べるとかなり落ちていますが、動くストレートとカーブのコンビネーションで16の内野ゴロを奪う投球でした。このように連投になると、この投球スタイルは武器になります。9安打6奪三振2失点と見事な完投でした。対する沖縄尚学の山城大智投手は、明治神宮大会の決勝で先発時のように初回から失点を重ねてしまいました。普段どおりの投球に見えるのですが、たまにこのような失点を重ねることがあるようです。

 明徳義塾の岸投手もストレートは疲れで衰えてしましたが、スライダーを駆使して粘りを見せました。延長戦の連続で過酷な状況でしたが、それでもこれだけの投球ができるのはやはり凄いですね。龍谷大平安の高橋奎二投手はリリーフで4回2安打2奪三振無失点、タイミングを外すフォームからの鋭い低めのストレートは非常に魅力です。

 

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