盛岡大付・松本裕樹投手は故障で本来の球が投げられず、いずれはプロへ

高校野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 盛岡大付が敦賀気比に1-16で敗れた。プロ注目の松本裕樹投手は、ひじの故障のためテーピングを巻きながら登板したが、腕を振る事はできずに球速も120km/h台~130km台にとどまり、敦賀気比の浅井洸耶選手にホームランを浴びるなど、2回2/3で10安打9失点(自責点5)で降板した。

やれることは全部やった

 「初回から痛くて、腕が振れない状態」と話したが、「投げない選択もあったかもしれないが、ここまで来て譲るというのはなかった」と、3年間をエースとして投げてきた務めを最後まで果たした。それでも「やれることは全部やってきたつもりです」と話したが「状態が良ければと悔しいのはある」と悔しさも口にした。

 また通算54本塁打の打撃でも4番を打ったが4打数ノーヒットに抑えられた。

 1年時から140km/h中盤の速球を投げ、安楽智大投手、立田将太投手とBIG3と評価されていた。初めての甲子園だった2年生の春も速球よりは130km/h台のストレートと、フォークなど変化球を織り交ぜる投球だった。そして3年生となり、安楽投手、そして高橋光成投手が故障で甲子園に出場できないなかでチームを甲子園に導いた。しかしその代償としてひじを故障し、甲子園では150km/hを記録するような速球はみられなかった。

 それでもこの甲子園で松本投手の野球に対する姿勢は十分に見せられたと思う。この日もこの状態にもかかわらず最速138km/hを記録し、四死球も2つだけで猛打の敦賀気比打線に勝負を挑んでいた。インタビューでも堂々とハッキリと受け答えをしており、堂々とプロ入りできる投手と言える。

 

プロ入りへ

 試合後に松本投手は「どんな形でも、いずれプロ野球に入りたいです。」と話した。故障もあり今すぐにプロというコメントではなかったが、プロ志望は間違いないとみられる。また「この先も投手でやりたい」と投手として続けていく意思を示した。

 プロ側もドラフト上位候補として評価しており、この日は特にスカウトのコメントは無いものの、この状態でこの試合の内容で評価に大きく影響する事は無いと言うと思う。ただし最終的な印象として例えば「誰かと比較してどちらを指名するか」となった場合、多少は影響してしまうだろう。また故障の状態も注目される。

 ベスト16で敗れ、国体出場は難しい。また故障の状況もあり18U日本代表にも参加できない可能性が高く、松本投手の高校野球はこれで終わった。ドラフト会議では1位、2位での指名が予想される。まずは故障を直して、プロで150km/hの速球を見せてほしい。

 「本来の姿は見せられませんでした。痛くてもやれることがあると思いましたが、3回からは腕を振れませんでした」。岩手大会決勝から痛めた右肘の影響で、この日の最速は138キロ。3回無死から浅井洸耶に浴びた左越えアーチは、129キロにまで落ちた。猛打の敦賀気比に小手先の投球は通用しない。通算54本塁打の4番としても4の0。7回の空振り三振で空を切ったバットに右肘がついていかないほど痛々しかった。

中略

ドラフト1位候補と評される球界の宝は、もちろんプロを進路に定めている。「どんな形でも、いずれプロ野球に入りたいです。1軍に上がって、日本のトップクラスの場所で野球をやりたい」。甲子園の土も「いずれ戻ってきたら…」と持ち帰らなかった。再び大観衆の歓声を浴びるその時まで、今はしっかり体を休める。

 右肘について多くを語らない松本に代わって「疲労による靭帯の炎症だった」と関口監督が明かした。松本は「痛みがある中でも、やるべきことはあった」とテークバックを小さくし、肘への負担を軽減。痛み止めも2時間おきにのみ、テーピングを巻いて投げた。三回、浅井に一発を浴びた真っすぐは、わずか129キロ。言い訳は一切口にせず、涙も見せなかった。

 プロの各球団が注目する逸材。今秋のドラフト会議では、上位指名で消えることが予想される。打者としても、通算54本塁打が示すように、非凡な能力に恵まれているが「この先も投手でやりたい」とこだわりがある。

 岩手大会決勝で痛みが出た。松本は「投げない選択肢もあったかもしれないが、ここまで来て譲るというのはなかった」と言い切った。11日の開会式後には故郷・神奈川で治療。「無理はしないで」と話す母・末江さん(41)に「どこまでが無理なの?」と聞き返した。「先発でいきたいという彼の思いもあった。代え時を誤ってしまった」と関口清治監督(37)。責任感が体を突き動かしてきたが、それも限界だった。

 気力で戦った2試合。「状態がよければ…と、悔しいのはある」と本音が漏れた。進路については「プロ野球の世界に入りたいのはある」と明かした。土は持ち帰らなかった。いつかまた、必ずこのマウンドに戻る。

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