星稜・奥川恭伸投手が7回12K、中日、広島、阪神、オリックスなど絶賛

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来年のドラフト1位候補、星稜の奥川恭伸投手が、明治神宮大会準決勝の高松商戦で先発し、7回4安打12奪三振1失点の好投を見せた。視察した複数のプロ球団から絶賛の声が挙がっている。

失策がらみで1失点も

1回戦の広陵戦で7回3安打11奪三振無失点でコールド完封した奥川恭伸投手、この日の高松商戦でも先発すると、初回に3つの三振を奪うと、7回を投げて毎回の12個の三振を奪った。初回に2安打を許し、2回には味方のエラーや四球でピンチを背負うも無失点、3回に捕手のエラーが絡んで1失点をするなど、序盤はややバタバタした。

今大会から解禁したフォークボールを中心に組み立てようとしたが制球が定まらず、「結果的に真っすぐが勝負球になってしまった。調子はよくなかったですけど、その中で1点に抑えることができたのでよかった」と話した。4回から6回までは安定した投球を見せた。「吉田さんを見てていいなと思って、今まで10割の力で投げていたところも、力を抜いて投げることをより意識できるようになった」と話し、7,8の力で投げた。それでもストレートは149キロなど140キロ中盤から後半を記録し、相手を寄せ付けなかった。

7回に2アウト1,3塁のピンチとなるが最後のバッターには変化球で空振り三振を奪った。対戦した高松商の長尾監督は「まさにプロ向きな子。横綱と平幕、いや幕下という感じでした」と完全に脱帽した。この日も7回4安打12奪三振1失点に抑え7回でお役御免となり、試合は7-4で高松商に勝利、決勝進出を決めた。

スカウト絶賛

視察した阪神の熊野スカウトは「今年、3年生だったら1位で指名されている選手。145キロ前後を投げられる投手はたくさんいても、これほど完成度の高い投手はいない。松坂クラスです」と絶賛した。

また、広島の苑田スカウト部長は「モノが違う。力を入れても高めに浮かないし、これだけ投げられたら言うことはない」と話すと、中日・中田SDも「カウント球と勝負球のメリハリが利いている。三振を狙ってるわけじゃないんだろうけど、コントロールがいいから簡単に追い込むことができて、結果として三振が増えている」と分析した。

オリックスの古屋編成部副部長も「ピンチでもギアチェンジして三振が取れる先発型。球威もコントロールも十分だし、直球を磨いてもらえればさらに楽しみ」と評価、それぞれ、すでに即戦力級の評価をしており、来年のドラフト1位指名は間違いなしという評価だった。

奥川投手は今大会2試合で23奪三振、明治神宮大会の奪三振記録は駒大苫小牧の田中将大投手が4試合で47奪三振を記録しているが、奪三振率は14.1で、奥川投手の方が14.79でそれを上回る。またこの日は5番バッターとしてもこの日、3安打4打点の活躍を見せた。まさに松坂大輔投手、田中将大投手クラスの選手といえる。二刀流で活躍を見せ、松井秀喜選手がいた年以来の優勝に星稜を導く。

2019年ドラフト指名予想
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すでに来秋のドラフト戦線はスタートし、高校生投手は奥川だけでなく大船渡・佐々木や創志学園・西、横浜・及川(およかわ)ら豊作の見込み。そんな中、阪神・熊野スカウトはあの“怪物”を引き合いに出した。「今年、3年生だったら1位で指名されている選手。145キロ前後を投げられる投手はたくさんいても、これほど完成度の高い投手はいない。松坂クラスです」

視察した中日・中田スカウトディレクターは「カウント球と勝負球のメリハリが利いている。三振を狙ってるわけじゃないんだろうけど、コントロールがいいから簡単に追い込むことができて、結果として三振が増えている」と分析。高松商の長尾健司監督(48)も「まさにプロ向きな子。横綱と平幕、いや幕下という感じでした」と脱帽した。

独壇場だった。初回2死から連打で二、三塁のピンチを招いたが、続く浅野を外角143キロ直球で空振り三振。7回2死一、三塁の場面で飛倉には低めの変化球を投じ、ここでも空振り三振を奪った。この日の力配分は「7、8割くらい」。3回の右犠飛で今大会初めて失点(自責0)したが、要所で見せる巧みなギアチェンジで12個の三振を奪った。

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