履正社・岩崎峻典投手は2900回転のスライダーで三振奪う

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センバツ屈指の右腕の一人でプロ注目の履正社・岩崎峻典投手は、スライダーが2900回転と驚異的な数値を記録する。昨秋は49回を投げて49奪三振とイニング数と同じ三振を奪った。

球質の良さ

岩崎峻典投手は昨年、背番号17をつけて夏の大阪大会で好投を見せていた。178cmの右腕で最速は145キロを記録しストレートとスライダーへ次々と三振を奪う。

そして優勝した夏の甲子園では、1回戦の霞ヶ浦戦では点差が開いた6回途中から登板し4回4安打1失点、高岡商戦では3回8安打2失点と被安打が多かったものの粘りの投球を見せた。そして準決勝の明石商戦で先発すると、9回6安打10奪三振1失点の素晴らしい投球で完投し、決勝でも7回途中から登板し、2回1/3を投げて3安打無失点で胴上げ投手となった。

夏の疲労があった秋も、今度はエースとして49回を投げ39安打で自責点9、防御率1.65の好投をみせ、イニング数と同じ49個の三振を奪った。オフにメーカーによる球の回転数の測定を行ったところ、ストレートは約2500回転、スライダーは約2900回転を記録したという。ちなみにラプソードではMLBの球種別平均を出しており、ストレートは2250~2350RPM、スライダーは2400~2500RPMとなっている。ストレートで2500回転というのは日本のアマチュアでもたまに聞かれる数値だが、変化球は回転数が多くなるとはいえ、2900回転は聞いたことが無い。

変化球のキレは回転軸、角度などの要素もあり、上下左右の変化量につながり、またその時の球速も重要で回転数だけでは測ることはできないが、そういうポテンシャルを持っているのは間違いない。

昨年はエース・清水大成投手がいたが、今年は背番号1を付けてエースとして投げる。「9イニングを投げきる体力を付けるためにピッチンでも数を多く投げたり、走り込みでも数を多く走ったりということをしてきました」と話し、先発として明石商戦のような投球が毎試合できるように、1日200球前後の投げ込みと50m走を何本もこなしてきた。

昨年は線が細かった印象だが、体重も5kg増した。目標を「150キロ」に設定し、チャンピオンチームのエースとしてセンバツに臨む。何となくイメージは進学という感じだが、質の良い球を投げ、球速も150キロを記録すればプロが放っておくことはないだろう。

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オフ期間にメーカーが測定した投球回転数は、直球が約2500回転、スライダーは約2900回転を計測。これは、驚異的な数値と言える。事実、当該メーカーが計測した投手の中では最高値だったという。直球には球速以上の伸びがあり、スライダーには打者の想像以上に変化する要素が備わっていると考えられる。だからこそ、空振りが取れる。これこそが、岩崎の強みだ。

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