侍ジャパンU18代表がU18W杯の初戦・スペイン戦に10-0(6回コールド)で勝利した。先発の東恩納蒼投手、2番手の武田陸玖投手がそれぞれ2回無失点、7番・緒方漣選手が3安打を記録した。
初戦
力的にやや格下と言われていたスペインを相手に、侍ジャパンU18代表はそれぞれの力を発揮した。
先発した東恩納蒼投手は初回、持ち前のコントロールで3人をすべて凡退に打ち取り、9球で投げ終えると、2回も2アウトから四球を許したものの、最後の打者を三振に斬って取り、ピンチになってからさらにギアチェンジする甲子園と同じような投球を見せた。2回0安打4奪三振無失点だった。
「チームに流れが持ってこられるようなピッチングを心がけた」と話した東恩納投手、投球数も24球で40球以内に抑え、翌日も連投ができる。「三振は取れたんですけど、狙ったところにボールが行かなくて四球とかもあったんで、しっかり修正しながら、球数制限もあるので、そこはしっかり改善しながらやっていきたい」と話した。
2回までに野手が8点を奪い、3回からは2番手で武田陸玖投手が登板した。3回に1安打を許し、4回には四球でそれぞれランナーを出したものの、内野ゴロを打たせて取り、2回1安打2奪三振無失点に抑えた。大学代表との壮行試合には登板をしていなかった事もあり、馬淵監督も「点差があったから言えることなんですけど、できるだけ多くの選手を初戦で使って、経験を積まそうかなという風に思ってた」と話しており、実戦を経験した。
5回から安田虎汰郎投手が1回2/3をノーヒット2奪三振、左のワンポイント・矢野海翔投手が1/3を投げて1安打と暴投でランナーを2塁に進められるも無失点に抑えた。
下位打線奮起
また攻撃では初回に相手ピッチャーの制球が定まらず3つの四球と犠打、犠飛、相手エラー、安打を絡めて3点を奪う。そして2回には9番を打った橋本航河選手の四球から1番・寺地隆成選手の三塁打、そして3番・丸田湊斗選手にも木製バットで安打が飛び出し、一挙5点を挙げた。
3回から5回は抑えられたが6回には四球と安打の後、緒方漣選手のタイムリー3ベースヒットで2点を奪い、10-0でコールド勝利した。緒方選手は3安打と四球で3打数3安打だった。
馬淵監督は悩んでいた打線について、まずは先制点を奪うことを目標に、打撃が好調な選手を上位に並べた。1番・寺地選手はこれまでと一緒だが、2番に小林隼翔選手を入れ、3番・丸田選手、4番・森田大翔選手と繋げた。大学生との練習試合や壮行試合で課題としていた下位打線でも緒方選手の3安打と、8番・知花慎之助選手も打撃自体は良く、この日もタイムリー内野安打を記録していた。
今日はパナマとの対戦となる。先発はこの日はサードで出場していた中山優月投手が予告された。試合状況にもよるが、初戦で先発した東恩納蒼投手も登板できるためこの日も短い継投となるかもしれない。そして明日のアメリカ戦には前田悠伍投手、森煌誠投手、木村優人投手、高橋煌稀投手などをつぎ込む形となるか。






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