三菱重工Westでプロが注目する竹田祐投手が、島津製作所戦で先発し、9回まで3失点、タイブレークに4失点で合計7失点した。この試合には8球団10人のスカウトが視察した。
7回から9回はノーヒット
昨年の日本選手権で素晴らしい威力ある球を投げて成長を見せ、今年のドラフト注目投手となっていた三菱重工Westの竹田祐投手が、今年はまだ昨年の調子を取り戻せていない。
この日は島津製作所との試合で先発すると、2回に先頭打者に四球を与えてからタイムリーヒットと内野ゴロの間に2点を失い、3回から5回もヒットでランナーを背負う。6回には3本のヒットで1失点した。
それでも「7回からはテンポを上げて3者凡退にできた。」と投球テンポを変えると、7回から9回まではノーヒットに抑えた。3-3で延長10回タイブレークとなり、竹田投手が投げ続けたものの、連打を浴びて失点を重ね、自身は4失点で降板し、後続も1失点し合計5点をうしなった。しかし、その裏にチームは6点を奪い、なんとか勝利を手にした。
「チームに勢いをつける投球ができなかったので次に生かしたいです」と話した。それでも、「10回に力んでいると言われて力を抜きました。それが始めからできたらいい。後半になるにつれ、自分の感覚がよくなって試合中に修正できたのはよかった」と話した。津野監督も「竹田は本来の調子とほど遠かったが、それなりにしっかり投げていた。相手打者が対応してきた。変化球が浮いてしまった」と話した。
竹田投手は履正社高校でセンバツ準優勝、明治大では4年時はエースとして投げ、東京六大学リーグ通算で11勝5敗の成績を残している。投球スタイルは角度のあるストレートと変化球を織り交ぜるテクニカルな投球だったが、社会人1年目の昨年は、特に秋の投球は150キロのストレートを投げる威力が加わり注目されていた。
今年はドラフトイヤーとして注目され、昨年の投球が続けられればドラフト会議でも上位指名の可能性があると見られていた。この日も8球団10人のスカウトが視察したが、まだ昨年のような投球ではない。
都市対抗出場に強い思いを持つ竹田投手、この予選で昨年のような状態に持ってきてチームを本戦に出場させ、東京ドームで昨年のとうな投球を見せることで、ドラフト会議での指名が見えてくる。将来をかけた期間になるかもしれない。
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