粘りの明大が逆転優勝、法大・大城戸匠理選手は4-0で打率記録更新ならず

明大, 法大, 山崎福也, 西浦直亨, 河合完治, 大城戸匠理, 関谷亮太

 東京六大学は明大が法大を3-2で下し優勝した。直接対決まで9連勝と首位を走った法政大と、東大以外のカードで全て1敗しながらも、粘りを見せて勝ち点を積み重ねた明治大、優勝決定となった試合も法政が先制したものの、明治が逆転した。

 明治は関谷亮太投手が先発すると、初回に押し出しで1失点と苦しい立ち上がりだったが最小失点で切り抜けると、それ以降は畔上翔選手のソロホームランによる1失点に抑え、7回2安打6奪三振3四死球と強打の法大にヒットを許さなかった。8回からはエースの山崎福也投手が登板すると2アウト3塁のピンチを迎えたが、4番・西浦直亨選手に対し146km/hの速球で打ち取った。

 対する法政はリーグ記録を期待された1番・大城戸匠理選手が4打数ノーヒットに終わると、3番・河合完治選手、4番・西浦直亨選手も共に1安打0打点ずつに抑えられた。大城戸選手は「数字は頭に無かった。1番として塁にでられなかったのが悔しい。自分の弱さが出ました」と話した。

 法大の大城戸選手、河合選手、西浦選手は今季で評価を高め、またこの敗戦で今後の成長のための良い経験をした事により、非常に良いシーズンとなったのではないかと思います。秋のラストシーズンでどんな打撃を見せるか今から楽しみですね。

 最後の最後も「粘りの明治」だった。2度のビハインドをはね返しての逆転勝ち。善波達也監督(50)は「信じられない。強い法政さんを相手に、よく粘ってくれた」とたたえた。

 攻める気持ちが勝利を呼んだ。8回から登板した3連投の山崎が2死三塁のピンチを招いた。迎える打者はリーグ2冠の4番・西浦直亨。マウンドに坂本誠志郎捕手と指揮官が駆けつけた。「絶対に打ち取るから勝負させてください」。3球目の146キロストレートで右飛に打ち取り力勝負を制した。その裏、敵失から決勝点が生まれた。

 東大戦以外はストレート勝ちがない。この法大戦を含め3カードで1回戦を落としたが、崖っぷちに追い込まれるたびによみがえった。19日の慶大戦からは、「負けたらV逸」の状況に追い込まれたが連勝。法大戦でも初戦で左肩を負傷した主将の中嶋啓喜中堅手を欠きながら、4回戦の死闘の末に頂点に立った。

 法大ナインは試合後、ベンチからしばらく動くことができなかった。開幕9連勝で2季連続優勝にあと1勝としながら、その後に引き分けを挟んで2連敗。

 勝率で明大を上回りながら2位となった河合主将は「勝ち点制だから仕方ない。明治の粘りにやられた僕らが弱かった」と目を充血させた。神長英一監督は「最後の最後で打撃力が落ちた。失策うんぬんじゃない。その前に攻めないといけない」と悔やんだ。

 昨秋、44度目と最多優勝回数を更新した金光興二監督の指導法をめぐって選手から監督交代の嘆願書が出され、今季開幕5日前に神長助監督が昇格した。社会人野球で豊富な監督経験を持つ新監督は「調子のいい選手を使う」と平等方針を掲げ、チームの立て直しに成功した。河合主将は「いろいろあったが、応援してもらって感謝している。負けないチームにしていきたい」。この悔しさは秋に晴らす。


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