関西六大学リーグが開幕し、ドラフト上位候補の大商大・岡田明丈投手が2安打10奪三振で完封勝利を挙げた。この試合には11球団28人のスカウトが集まり、岡田投手と吉持亮汰選手の注目度をうかがわせた。
ピンチで150キロ速球
大商大の岡田明丈投手は阪神などがドラフト上位候補にリストアップをしている。昨年秋から頭角を現すと、今年春のリーグ戦では6勝0敗、防御率0.33を記録、大学野球選手権でも好投を見せて一気にドラフト上位候補として評価されるようになった。
その後、球速は153キロまで伸ばしており、さらに力強さを見せている。その岡田投手はこの日、立ち上がりに2アウト3塁のピンチを迎えたものの、4番打者に対し150キロの外角ストレートで空振り三振を奪い速球でねじ伏せた。コントロールも持ち味だが、この日も無四球、スライダー、カーブ、フォークのコントロールもよく10三振を奪ったが、球数はわずかに87球、2安打に抑える圧巻の投球だった。
阪神は6人態勢
この日は11球団28人のスカウトが姿を見せた。このうち岡田選手を上位候補にリストアップしている阪神は6人態勢で視察、畑山スカウトは「球の力が強いし常にストライク先行、ドラフト候補の中でトップクラス」とあらためてドラフト上位候補の評価を示した。
これだけのスカウトが集まるにはほかにも理由がある。同じく大商大の吉持亮汰選手もプロ注目の内野手で、この日は2安打1盗塁を記録、中日の中田スカウト部長は「アマでは一番の脚力、オコエより速い」と評価している。ショートを守り、盗塁の技術も磨かれている吉持選手に即戦力の声が高い。
夏に評価の上がった高校生選手に対して、本当に実力を持つ大学生の評価が定まってくる。投手では岡田投手をはじめ熊原健人投手、多和田真三郎投手、上原健太投手、今永昇太投手などが、野手では高山俊選手、茂木栄五郎選手、大城滉二選手など実力者がそろう。最終的なランク付けのため、これらの注目選手にプロのスカウトが大勢姿を見せることになる。
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