楽天ドラフト2位の153キロ左腕・環太平洋大・徳山一翔投手が早大を封じる

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東北楽天がドラフト2位で指名した環太平洋大の153キロ左腕・徳山一翔投手が、早稲田大を延長タイブレークまで1失点に抑えきり、プロ入りする投手の力を見せつけた。

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135球

徳山一翔投手は153キロの力強い球が特徴の左腕投手で、ドラフト会議では東北楽天がドラフト2位で指名した。

この日も力強い投球で早稲田大を5回まで3安打に抑えると、6回から9回までは三者三振など4イニングで7個の三振を奪い、ギアを挙げて早大打線を抑えていった。

同じく東北楽天のドラフト5位で指名された吉納翼選手には第1打席で二塁打を許したものの、第2打席はセカンドゴロ、第3打席と第4打席は三振を奪った。9回まで5安打9奪三振無失点の投球だった。

延長タイブレークに入った10回、北海道日本ハムドラフト5位の山縣秀選手に犠牲フライを許して1点を先制されたが、続く吉納選手にはこの日3つ目となる三振を奪って1点で抑えた。するとその裏に味方打線が2点を奪って逆転サヨナラで勝利した。10回135球を投げて5安打10奪三振1失点(自適点0)の投球だった。

今大会は直前まで38度の熱があったが、21日の名城大戦では3番手で登板し、4回70球を投げていた。「気合と根性で治したっていうか、調整して頑張りました」と話す。

この日は「9回ぐらいに左脚がつって、もう10回には両方つりました」と話し、マウンドでコンディションが良くない場面も見せると、対戦相手の早稲田大ベンチの小宮山監督が「ピッチャー壊れちゃうよ」と声を荒げる場面も見られた。

しかし、10回を投げ切って抑えると、味方のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。試合後に小宮山監督は「ちょっとかわいそうですね。心配ですよね最後、あんな状態で投げさせて。ふくらはぎをつるのはクセになりますから」と徳山を心配し、「よく投げたと思うよこの状況で。ここで投手生命を絶たれることがあってはならない」と話していた。

エースの投球で東京六大学の早稲田大を倒してベスト4進出を決めた。大きな勲章を手にプロへと飛び立ちたい。

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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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