東北楽天もルーキーの先発入りの期待が高まっている。ドラフト6位で指名された加藤正志投手がブルペンで投球を開始し、独特のアンダースローを披露した。
渡辺俊介投手タイプのアンダースロー
加藤正志投手はJR東日本東北出身のアンダースロー投手で、球速は最速でも135km/h、大体は120km/h後半という遅い球のアンダースロー投手。埼玉西武の牧田和久投手のように130km/h中盤のストレートを投げる速い球のアンダースロー投手タイプと、元千葉ロッテの渡辺俊介投手は120km/h台のストレートが速く見えたり、ゆっくりと浮き上がってくる球などを駆使した遅い球のアンダースロー投手タイプがあるとすると、加藤投手は渡辺俊介投手タイプと言える。
この日もブルペンで地面から5cmの所から投げられるストレートを披露、80km/h台のスローカーブを見せたり、投球モーションに入ってから3秒以上かけるスローモーション投法も見せた。
幻惑するには
加藤投手は社会人時代もアンダースローで結果を残していたが、リリーフとして短いイニングで通用する事が多く、イニングが長くなると徐々にタイミングが合ってしまう所もあった。スローモーションもステップするまでの動きは打者にとってあまり関係はなく、ステップしてから腕が出てくるまでの間隔などで工夫ができればよい。
大久保監督は「社会人組に関しては当然即戦力と考えている」と話し、アンダースローの加藤投手も候補に入っている。1年目はどの部分が通用してどの部分は通用しないかを見極めて、2年目以降に本当に幻惑投法に取り組む事にあなると思う。
高校入学後、同級生に投手が10人もいたため「変わったことをやらないとダメと思った」とアンダースローに転向した。チームの下手投げ投手は11年に金炳賢(キムビョンヒョン)(元ダイヤモンドバックス)が在籍も1軍登板がないまま退団。球団初のサブマリンとして開幕1軍を狙う。
コメント