【大学野球】立命大・西野啓也捕手が逆転で初の単独首位打者を獲得、交代打診を断って安打でタイトル

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関西学生野球春季リーグ戦の最終節3回戦がわかさスタジアム京都で行われ、立命大が13対1で同大に大勝し、2勝1敗で勝ち点を獲得して今季全日程を終えた。大量17安打を記録した強力打線の中で、今秋のドラフト候補に挙がる正捕手の西野啓也捕手(4年)が3打数2安打と躍動。打率3割4分8厘まで数字を上げ、劇的な逆転で自身初となる首位打者のタイトルを獲得した。トップタイに並んだ状況から、監督による交代の打診を断って出場し、単独タイトルを掴み取った。

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関大・中村莞爾選手や関学大・渡部遥斗選手と並ぶも、退く選択を拒否

前日28日の2回戦において、圧巻の4打数4安打という固め打ちで打率を3割2分6厘まで急上昇させていた西野啓也捕手は、この日の最終戦でのタイトル獲得に執念を見せた。

2回の第1打席で四球を選び、4回の第2打席は三振に倒れて打率を落としたものの、打者一巡で回ってきた4回裏の第3打席に、初球を完璧に捉えて左前適時打をマーク。この時点で打率を3割3分3厘とし、リーグトップに立っていた関西大の中村莞爾選手(4年)や関西学院大の渡部遥斗選手(3年)と並び、同率首位打者の権利を確保した。

ベンチ裏へ戻った際、片山正之監督から「どうする」と交代を尋ねられた。しかし、西野捕手はこれを固辞。「監督からもどうするみたいな話をいただいて。数秒うーんって考えたんですけど、自分で行きますって言って。監督とか他の選手たちもびっくりしたんですけど、これは行くしかないなと。単独で絶対取るっていう強い気持ちを持って4打席目立ちました」(日刊スポーツ)と話し、「状態が良かったので不安はあまりなかった。打席に立たなくて3人で首位打者の方が後悔すると思った」(スポーツ報知)と、退いて同率のタイトルに安住するのではなく、リスクを背負ってでも単独のタイトルへ挑む覚悟を決めた。

リスクを乗り越えフルカウントから値千金の左前打、単独タイトルが確定

打率を落とするリスクと向き合って迎えた6回裏2死走者なしの第4打席、緊迫した勝負の時が訪れた。ファウル2球で追い込まれながらも、じっくりとボールを3球見極めてフルカウントまで持ち込んだ。そして迎えた6球目、鋭くスイングした打球は三遊間を破り、左前へ綺麗に抜けた。一塁へ到達した西野捕手は、思わず何度も手を叩いて感情をあらわにした。

「サードギリギリぐらいだったんで、打球を見て抜けた瞬間によっしゃっていううれしい気持ちがあふれてきました」(日刊スポーツ)と、興奮冷めやらぬ様子で語った西野捕手は、この打席で打率を3割4分8厘(46打数16安打)まで伸ばし、単独首位打者の座を確固たるものとした。「まあ、ビッグマウスなんで達成できてよかったかなと思います」(日刊スポーツ)と、持ち前の強心臓ぶりをのぞかせ、安堵の笑顔を見せた。

不振にあえいだリーグ序盤、徹底的なスイング量増加で克服

今春のシーズンは、決して順風満帆な滑り出しではなかった。2節目終了時点では打率1割8分8厘と深刻な不振に苦しんでいた。西野捕手自身も「序盤はやっぱり自分自身もうまくいかなくて、チームもうまくいかなくてっていう始まりだったんで。本当に気持ち的にもしんどい部分あった」(日刊スポーツ)と本音を明かした。

しかし、チームが3位に終わり優勝を逃して以降、「個人の成績に目を向けよう」(日刊スポーツ)と気持ちを切り替えた。毎試合ごとに自身の打席を徹底的に確認し、練習でのスイング量を倍増させて技術の微調整を続けた。そのストイックな取り組みが結実し、リーグ終盤に固め打ちで打率を急上昇させた。同時に、持ち前の高い守備力も評価され、昨年春から3季連続となるベストナインを捕手部門で受賞した。

タイトル獲得という勲章を手にした春季リーグだったが、チームが秋春連覇を逃した悔しさは色濃く残っている。攻守に圧倒的な輝きを放ち、プロ志望を明らかにしているドラフト候補は、「秋は優勝争いする中で、これ以上の結果を求めたい。長打も打てたらいいなと思う。チームのことを考えながら自分の成績にフォーカスを当てられるように」(スポーツ報知)と前を見据え、ドラフト会議の前に、王座奪還を果たす覚悟を示した。

【西野 啓也】 プロフィール

  • 氏名:西野啓也
  • 所属:立命館大学(4年)
  • 出身:高知県(高知高校出身)
  • ポジション:捕手
  • 投打:右投右打
  • 主な特徴や実績:二塁送球1.8秒のプロ級の強肩を誇る、大学球界トップクラスの守備型・攻撃型捕手。高知高時代には夏の甲子園を経験。立命大進学後は持ち前の強肩と巧みなリードワークで正捕手の座に君臨し、3季連続となるベストナインを獲得した。今春リーグ戦序盤は打撃不振に苦しんだものの、打撃フォームの修正とスイング量の増加で克服。最終戦で監督からの交代打診を拒否して単独首位打者(打率.348)を掴み取った強靭な精神力の持ち主。2026年ドラフト注目捕手。
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今秋のドラフト候補の立命大・西野啓也捕手(4年=高知)が逆転で首位打者に輝いた。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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