春季北海道高校野球大会の準々決勝が札幌モエレ沼公園野球場で行われ、5年ぶりの優勝を狙う札幌日大高が昨秋王者の北照高を5対1で破り、2021年以来となる準決勝進出を決めた。この試合の8回裏、右肩の怪我による不振に苦しんできた5番・星野穣一郎選手(3年)が、公式戦初本塁打となる特大のダメ押し3ランを放った。両翼101.5mの国内最大級の広さを誇る球場で、左翼席を越えていく場外弾は、まさに衝撃だった。
両翼101.5mモエレ沼公園野球場でどよめき、特大の場外弾
1点リードで迎えた8回裏1死二、三塁の好機で打席に立ったのが、札幌日大高の主軸を担う星野穣一郎選手だった。相手投手の内角低め直球を捉えた打球は、左翼方向へ高々と舞い上がった。風にも乗ってぐんぐんと伸びた白球は、そのままスタンドを越えて場外へと消え去った。球場全体がどよめきに包まれる中、星野選手は三塁ベース上で右拳を力強く握り、雄たけびを上げた。
札幌円山球場が改修工事中のため、今大会は昨年リニューアルオープンしたばかりの札幌モエレ沼公園野球場で初開催されている。両翼101.5メートルを誇るこの球場は、プロ野球12球団の本拠地で最も広いマツダスタジアムの101メートルを上回る、工大な北海道らしい広い球場だ。そこで場外弾を放った星野選手は、「打った瞬間に行っただろうなと。結果だけ見ればうれしい」(スポーツ報知)と話し、興奮をのぞかせながらも安堵の表情を浮かべた。
抜群の身体能力持つ選手、故障による不振から復活へ
50メートル走5.9秒の俊足で、スイングスピードも148キロという抜群の身体能力とパワーを誇る星野選手は、昨年12月には北海道選抜のメンバーとして台湾遠征を経験するなど、道内屈指の好打者として大きな期待を背負っていた。しかし、3月の試合前ノック中にダイビングキャッチを試みた際、右肩の腱板を傷めて長期離脱を余儀なくされた。背番号17を背負って札幌地区予選の開幕にはなんとか間に合わせたものの、全道大会1回戦終了時点で13打数2安打、打率.154と、本来の実力とは程遠い不振に苦しんでいた。
この苦境から脱却するため、星野選手は前日の打撃練習で打撃フォームの大胆な修正に踏み切った。トップの位置で寝かせていたバットを垂直に立てるように改善を施した。星野選手は、「自分に求められているのは長打。コンパクトに出してヒットを狙うより、遠心力を生かして遠くに飛ばすことを意識した。昨日の打撃練習から一番の感覚で打てていた」(スポーツ報知)と語り、確かな手応えを掴み取っていた。また、「森本先生からの言葉が力になって、俺が勝たせてやろうと。今までチームに迷惑をかけていたので、一本打ててよかったです」(スポーツ報知)と話し、不振時に離れずに指導を続けてくれた森本監督にやチームメートへの深い感謝の想いを滲ませた。
目指すは夏の甲子園、「一戦決勝」の精神で頂点へ駆け上がる
昨秋王者でセンバツにも出場した北照を破った。そして、優勝した2021年以来となる4強入りを果たした。30日に行われる準決勝では、実力校のクラーク記念国際高と対戦するが、星野選手は、「きょうも次も通過点。一戦決勝で自分たちの役割を果たして勝っていく」(スポーツ報知)と力を込めた。
札幌日大では、昨年も窪田洋祐選手が、抜群の身体能力で投打に高い能力を示し、オリックスにドラフト4位で指名をされている。
【星野 穣一郎】 プロフィール
- 氏名:星野穣一郎(ほしの・じょういちろう)
- 所属:札幌日本大学高校(3年)
- 出身:北海道札幌市(札幌白石シニア-アカシヤファイヤーズ出身)
- ポジション:外野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:172cm、72kg
- 主な特徴や実績:50メートル走5.9秒、スイングスピード148キロを誇る、卓越したフィジカルを誇るアスリート系外野手。2年冬には北海道選抜として台湾遠征に帯同した実績を持つ。3年春の試合前ノック中に右肩腱板を損傷するアクシデントに見舞われ、一時は極度の打撃不振を経験したものの、トップでバットを立てる新フォームへの修正により見事に復調。春季北海道大会準々決勝の北照高戦において、両翼101.5メートルの国内最大級球場を越える特大の場外3ランを放ち、2026年ドラフトの注目候補として再び名乗りを上げた。









コメント