関西学生野球春季リーグ戦の最終節2回戦がわかさスタジアム京都で行われ、立命大が同大を7対1で下して対戦成績を1勝1敗のタイに戻し、決着を3回戦へと持ち越した。この試合では、今秋のドラフト候補に挙がる立命大の正捕手・西野啓也捕手(4年)が、打っては4打数4安打1打点の固め打ちで打率を3割2分6厘まで急上昇させ、守っては先発投手を1失点完投に導くなど、攻守でチームを力強く牽引した。
不振を乗り越えた「自らの間」、圧巻の4打数4安打で首位打者を射程圏内へ
立命大の西野啓也捕手はこの日、3回表の第1打席で先頭打者として中前打を放ち先制の起点を作ると、その後も中前打、左前打と安打を重ねた。4対1とリードを広げて迎えた7回裏1死一、二塁の好機では、ダメ押しとなる適時左前打を放ち、この日4安打目を記録した。前日の第4打席から数えて、これで実に6打席連続安打という神がかり的な打撃を披露した西野捕手は、「一打席一打席、自分のバッティングをしようと集中できていた。」と、充実の表情で振り返った。
ドラフト候補として注目されていた今春のリーグ戦だが、あまり西野捕手の名前が聞かれなかった。2節目終了時点で打率.188と深刻な不振に苦しみ、西野捕手は「結果を求めるがあまり球を見過ぎ、間をつくれていなかった。ボールを見過ぎていた。」話す。シーズン中に自身の課題を冷静に見つめ直し、積極性を取り戻すように心がけると、相手捕手の配球を読み本来の良さを取り戻た。この日、打率は試合前の.256から.326へと急上昇。現在リーグトップの打率.333が射程圏内に入ってきた。
単独での首位打者獲得へ向けて「首位打者が見えてきたので、しっかり明日も頑張りたい。首位打者に向けて頑張りたい」と、意気込みを口にした。
プロ基準をクリアする「1.8秒」の強肩と、3年生右腕を12K完投に導いた老獪なリード
西野捕手の真骨頂は、打撃だけでなくその高い守備能力にもある。二塁送球タイムはプロでも一流レベルとされる1.8秒を誇り、ネット裏で視察するプロのスカウトもその肩に注目している。
この日は立命大の先発を務めた3年生右腕・高橋大和投手(3年)とバッテリーを組み、同大打線を7安打12奪三振で1失点に抑え込まむ完投勝利を演出した。試合の後半には、あえて封印してきたカーブを効果的に多く交ぜる組み立てに切り替え、同大打線に最後まで的を絞らせなかった。
攻守両面で自らのポテンシャルを最大限にアピールし、ドラフト指名へ向けて進み続ける西野捕手。この春に打撃タイトル獲得すれば、大学野球選手権の出場を逃した中で、それはプロ入りへの後押しとなる。
【西野 啓也】 プロフィール
- 氏名:西野啓也
- 所属:立命館大学(4年)
- 出身:高知県(高知高校出身)
- ポジション:捕手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:二塁送球1.8秒の強肩を誇る、大学球界屈指の世代代表捕手。高知高時代には甲子園大会の土を踏み、立命大進学後は持ち前の強肩と高いインサイドワークで正捕手に定着した。今季は打撃不振に苦しんだものの、打撃フォームの修正によって驚異的なV字回復を見せ、リーグ最終盤に6打席連続安打を含む大暴れで初の首位打者獲得に急接近している。攻守で高い総合力を誇る2026年ドラフト上位候補捕手。











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