大学野球連盟主催の冬季特別トレーニングがこの日も行われ、東京大の新3年生・宮台康平投手、慶応大・加藤拓也投手などが参加した。宮台投手に指導した鹿取氏はプロ入りの可能性について「十分ある」と話した。
東大エース
宮台康平投手は進学校として有名な湘南高校でエースとして活躍し、その後、東大に現役で合格し、東京六大学リーグでも1年目から登板をしている。キレイなフォームから伸びのある速球を投げ、真ん中高めでも六大学の強力な打者から空振りを奪い注目されていた。
その後、球速も145キロまで伸び、東大という事でこれまで15試合に登板し1勝2敗、防御率は2.79だが、リーグNO.1左腕の声も挙がっている。
その宮台投手はこの日、鹿取氏より指導を受け、体の軸回転や右手の使い方を教わると、「腕の振りが速くなっているのが分かった」と映像でチェックした自分の進化に驚きをみせていた。
指導した鹿取氏も「吸収が早いというか、理解して体を動かしていた」と話し、プロ入りの可能性について「ボールだけ見れば十分にある」と評価した。
3年生となる宮台投手、昨年は故障などもあり登板数は多くなかったが、今年はエースとして飛躍する年となりそうだ。先発して相手を完封するようなピッチングを見せれば、来年のドラフト会議では上位候補にも名前が挙がるだろう。
慶大エース
またこの日は慶大のエースで今年のドラフト上位候補の加藤拓也投手も、トレーニングに参加をした。元巨人の水野氏より、「ゆっくり動くことでミスが出やすい。練習方法として取り入れられるものの1つ」と、100キロ前後の緩いボールを投げることを薦められ指導を受けた。
水野氏も「速い球を投げるのは分かっているので、安定感を求めていけば」と話し、試合でも緩い球を効果的に使えるようになれば、より投球の幅が広がる事を伝えた。
加藤拓也投手は大学1年で150キロを記録した速球派の投手で、力でねじ伏せる投球が持ち味。そこに緩いカーブが加われば、相手の目を変える有効な球となりそうだ。今年のドラフト候補として春のリーグ戦での活躍で秋の指名順位が変わってくるかもしれない。
「ボールだけ見れば(プロ入りの可能性は)十分にある」とお墨付きをもらった。
100キロぐらいの緩いボールを投げさせてみては、「ゆっくり動くことで、(体の使い方で一定しない部分の)ミスが出やすい。練習方法として取り入れられるものの1つとして、アドバイスさせてもらった」と、安定したフォーム固めのヒントを与えた。
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