青学大・中西聖輝投手が7回1安打無失点のエースの投球、巨人・阪神・中日・日本ハム・ソフトバンク・オリックス・ヤクルト絶賛

2025年ドラフトニュース中日ドラフトニュース大学野球ドラフトニュース東京ヤクルトドラフトニュース福岡ソフトバンクドラフトニュース北海道日本ハムドラフトニュースオリックスドラフトニュース阪神ドラフトニュース巨人ドラフトニュース

第74回全日本大学野球選手権大会では、史上初の3連覇を狙う青山学院大学(東都大学)が奈良学園大学(近畿学生)に5-0で快勝し、ベスト8進出を決めた。今秋ドラフト1位候補のエース・中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が先発し、7回を1安打無失点、8奪三振と圧巻の投球で、王者のエースの貫禄を見せつけた。ネット裏に集結した12球団のスカウト陣もその実力を高く評価した。

スポンサーリンク

自己採点70点も圧巻の7回1安打無失点、進化見せた151キロ

雨天で登板が2日順延となる難しい調整となったこの日の先発だが、中西聖輝投手は「僕自身は難しさはなかった」とマウンドの上がる。課題とする立ち上がりでは、初回1死からヒットとエラーで一、二塁のピンチを招いたが、「これで緊張がとけた。自分のボールを信じて投げるだけでした」と後続を打ち取り無失点で切り抜けた。これで波に乗ると、2回には得意のフォークを決め球に3者連続空振り三振。2回以降は一人の走者も許さないパーフェクトピッチングで7回を投げきり、7回1安打8奪三振無失点と圧倒的な内容で奈良学園大を封じた。最速は151キロだった。

それでも中西投手は「それなりに投げられたけど、70点。初回が課題と言われているのに改善点はたくさんあります」と話し満足した様子はなかった。東都リーグ5連覇を達成した後も筋力トレーニングに励み、約2週間で体重を2キロ増やしたという。この日は最速151キロを記録したが、全体的にリラックスして投げ、140キロ後半の伸びのある球を見せていた。「球速が少し上がった分、ファウルになったり空振りになったりがある。首を振って真っすぐを投げることができている」と、その手応えを語った。安藤寧則監督も「一球一球丁寧に投げてくれた」とエースの投球を称えた。

「安心してみていられる」スカウト絶賛

東都ナンバーワン右腕の快投に、ネット裏のNPB12球団のスカウト陣も唸った。

オリックス・牧田編成副部長:「勝ち方を知っている。真っ直ぐの質、うまくバッターを見ながら変化球を投げられる。安心してみていられる。エースの素質を兼ね備える魅力ある投手。

福岡ソフトバンク・福山アマスカウトチーフ:「投球パターンを複数持ち、完成度が高い。リリースに力を集約でき、出力も高く投げられている」

東京ヤクルト・小川GM:「ボールの質と球の力と制球力。試合を作ることもできる。投手としての資質が備わる。能力的に評価は高い」

巨人・水野雄仁編成本部長代理:「素晴らしい。投球がいつも落ち着いている」

阪神・吉野誠スカウト:「リーグ戦と変わらず良い。直球も力が強く、フォークで空振りが取れている」

北海道日本ハム・坂本スカウト:「全国大会であろうと、いつも通りに投げることができるのはさすが。トータルバランスで勝負するスタイルは、菅野投手に似ている」

中日・松永スカウトディレクター:「安定した投球ができている。勝てる投手」

他のドラフト上位候補がその素質について評価される中で、中西投手は投球内容やエースの資質といった物を評価されており、投手としての完成度ではやはり一歩先を進んでいる。東都でこの春に6勝のエースは、やはり格が違う。

史上初の3連覇へ「涙を流して終わりたくない」

昨年、大学4冠を達成したチームでも、中西投手はエース格として奮闘した。そして今年は最上級生となり、「俺たちの代でもう1度、同じことをやりたいなと話した。それを思い出せば、どんなに苦しくても気持ちを切り替えられる。逃げない、いや、逃げるつもりもないですけどね」と話し、王者として戦う中でもチャレンジしていく思いう強くしている。

周囲からの史上初の3連覇への期待にも「特に何も感じてません。一戦一戦勝つだけ」と話す。それでも、「東都の代表として出場している以上、涙を流して終わりたくない。日曜日は全力で押し込みたい」と、決勝の舞台で頂点に立つことを見据えている。「今日から4連戦を駆け抜けたい」。大学日本一のエースへ、中西聖輝投手の挑戦は続く。

中西聖輝投手 プロフィール

  • 氏名:中西 聖輝(なかにし まさき)
  • 生年月日:2003年12月18日
  • 出身地:奈良県
  • 経歴:KGヒーローズ(小1) – 橿原磯城シニア(光陽中) – 智弁和歌山高校 – 青山学院大学(4年)
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:182cm・90kg
  • ポジション:投手
  • 主な特徴や実績:最速151キロのストレートとフォークを武器にする今秋ドラフト上位候補右腕。2025年全日本大学野球選手権2回戦の奈良学園大戦で7回1安打無失点8奪三振の快投。巨人、阪神、中日など12球団のスカウトから高評価を受ける。2025年東都大学野球春季リーグでは最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインを受賞。青学大では2年春にリーグ戦デビュー。
2025年度-大学生投手-右投のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
【大学野球選手権】ドラフト1位候補野手は創価大の立石正広選手、投手は青学大・中西聖輝投手など5人
東京六大学は早稲田大が優勝し、大学野球選手権の出場チームがすべて出揃った。今大会もドラフト会議で上位指名されそうな選手が大勢出場するが、注目選手の紹介を9日まで紹介していく。今日はドラフト1位候補として、創価大・立石正広選手、青学大・中西聖...
青学大・中西聖輝をスカウト陣絶賛 ヤクルト小川GM「投手の資質備わっている。評価高い」 - アマ野球 : 日刊スポーツ
史上初の3連覇に挑む青学大(東都大学野球)の今秋のドラフト候補に挙がるエース、中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が7回1安打、8奪三振と好投した。1点先制して迎… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
青学大の最速152キロ右腕・中西聖輝が連続20人斬り快投 日本ハムスカウト「菅野に似ている」 - スポーツ報知
大会史上初の3連覇を目指す青学大(東都大学)が初戦を突破した。今秋ドラフト上位候補に挙がる最速152キロ右腕・中西聖輝(4年)が先発し、7回を1安打零封。1回1死から20人続けてアウトを奪う快投を見
【大学選手権】青学大・中西 自己採点「70点」も7回1安打無失点 リーグ5連覇後から筋トレで肉体進化 - スポニチ Sponichi Annex 野球
2回戦4試合が行われ、8強が出そろった。史上初の3連覇を狙う青学大は奈良学園大に5―0で快勝。今秋ドラフト上位候補のエース・中西聖輝投手(4年)が7回1安打…
今秋ドラフト上位候補、青学大・中西 7回1安打0封 雨順延も「難しさはなかった」 阪神スカウト10人視察/デイリースポーツ online
「全日本大学野球選手権・2回戦、青学大5-0奈良学園大」(12日、神宮球場) 2回戦4試合が行われ、青学大が奈良学園大に完封勝利で初戦を突破した。今秋ドラフト上位候補の中西聖輝投手(4年・智弁和歌山)が7回を1安打無失点。史上初の大会3連覇...
【大学選手権】青学大エース中西聖輝「偏らせない」投球で“入りの1とツメの1”完結し8強入り - アマ野球 : 日刊スポーツ
史上初の3連覇を狙う青学大(東都)が、5-0で奈良学園大(近畿学生)を破り準々決勝に進出した。今秋のドラフト候補、エース中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が7回… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
3連覇目指す青学大のエース・中西聖輝、「初戦の入りとしては合格点」制球力アップ、7イニングを無四球無失点【全日本大学野球選手権】:中日スポーツ・東京中日スポーツ
◇12日 第74回全日本大学野球選手権 2回戦 青学大5―0奈良学園大(神宮) 史上初の3連覇へエースが快投した。東都大学リーグ5連覇...
【大学選手権】奈良学園大が青学大に完敗「力の差があると分かりながら」「全く手も足も出なかった」 - スポーツ報知
奈良学園大(近畿学生)は、史上初の3連覇を目指す青学大(東都大学)に0―5で敗れた。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント