都立の城東高校でプレーし、卒業後に海を渡った異色の変則左腕が、今秋のドラフト戦線に「逆輸入候補」として浮上した。米・ウィチタ州立大でプレーする林平太郎投手(22=城東)が、5月の大学卒業を機に、NPBや社会人野球など日本球界でのプレーを希望していおり、NPB複数球団のスカウト陣も注目をしているという。
サイド転向で覚醒、直近9試合で自責1、144キロ計測の左腕
林平太郎投手は都立城東高校で、低めの制球力と緩急をつける変化球を投げ、2年秋の都大会ではベスト4進出の活躍を見せていた。高校卒業後に2年制のフェニックス短大に進学、2024年に卒業するとNCAA1部のワグナー大に進学した。昨年は先発で10試合に登板したが昨秋にウィチタ州立大に転向すると、今季はリリーフを任されている。
3月下旬、首脳陣から「横から投げてみないか」との提案を受けた。長年慣れ親しんだ上手投げを捨てる大きな決断だったが、これが功を奏した。転向直後から投球内容が飛躍的に向上。直近9試合ではわずか2失点(自責1)と、アメリカの強打者たちを翻弄し続けている。球速も今月上旬には自己最速を更新する89.5マイル(約144キロ)をマーク。右足を一塁側へ大きく踏み出す独特のインステップから、左打者の背中越しにくるような角度でスライダーとツーシームを投げ込む。この変則フォームに確かな手応えを掴んでおり、5月の大学卒業後の進路として、日本のプロ野球や社会人野球でのプレーを目指している。
NPB複数球団も注目、今秋ドラフトの隠し玉に
現在、NPBの複数球団が林投手の動向を調査しているという。左のサイドスローという貴重な素材であり、181cm90kgとサイズもある左腕で、まだ伸びしろも感じさせるが、アメリカの大学のリーグでも安定した成績を残していることが評価されている。まだ続くリーグ戦での好投が続けば、日本に復帰後はプロ野球で、という可能性もある。
近年は日本の高校からアメリカの大学に進学する例も増えてきている。これは野球に限ったことではなく、ほかのスポーツ、そしてスポーツだけではなくビジネスやアカデミックの世界でもその流れがある。単にそれを流出として捉えるのではなく、林投手のように逆輸入を受け入れることで、日本→アメリカ→日本の流れもできれば良い。
【林 平太郎】 プロフィール
- 氏名: 林平太郎(はやし・へいたろう)
- 所属: ウィチタ州立大学(4年)
- 出身: 東京都(城東高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 181cm、90kg
- 主な特徴や実績: 都立城東高で1年秋からエース。卒業後に渡米し、フェニックス短大、ワグナー大を経てウィチタ州立大へ。2026年3月にサイドスローへ転向し、自己最速144キロを計測。独特のインステップから繰り出すスライダーが武器。日本球界でのプレーを希望する、2026年ドラフト「逆輸入」注目候補。








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