首都大学野球春季リーグでは日本体育大(日体大)が筑波大に9-0で快勝した。今秋のドラフト候補に挙がる最速154キロ左腕・西平晴人投手(4年=近大付)が先発し、大学進学後最長となる7イニングを投げて5安打無失点。前週の城西大戦に続く快投で、先発として2連勝を飾った。リリーフとして球速でねじ伏せていた投球が、先発投手として制球力で勝負できる投手となり、プロ入りへ向けて強烈なアピールを続けている。
7回無失点の「大人の投球」、出力よりもコントロールで筑波大を翻弄
西平晴人投手はこの日のマウンドで「先発投手」としての完成度をさらに証明した。初回からストライク先行の投球でリズムを作り、全てのイニングで先頭打者を打ち取る抜群の安定感を披露。この日最速148キロを記録した力強い直球を打者の懐へ投げ込み、ブレーキの利いたチェンジアップで空振りを奪う理想的なコンビネーションを見せた。終わってみれば、自身最長の7イニングを投げて被安打5、無失点。154キロの出力を誇りながらも、あえて「引き算」の投球でゲームを支配した。
西平投手は「短いイニングの中継ぎと違って、ロング(先発)なので、出力よりもコントロールで試合をつくることを意識しました(中日スポーツ)。」と、充実した表情で振り返った。先発陣に故障者が出たことで巡ってきたチャンスだったが、一戦ごとにその役割への適応力を高めている。力で抑える投球から、状況を冷静に見極める「勝てる投手」への進化を見せた。
肉体強化で制球安定、目標はプロ
西平投手は高いポテンシャルが注目されていた。3年春、リリーフとしてリーグ戦デビューを飾ると、いきなり154キロをマークしてスカウト陣の度肝を抜いた。しかし、その一方で制球の乱れもあった。この冬は肉体を強化し、持ち味である球威を維持しながら、制球を安定させるため、徹底した下半身強化のメニューを自らに課した。
高い出力を出しながらもリリースポイントが安定し、先発としてのスタミナと制球力を両立させることに成功した。日体大は豊富な先発陣がいたものの、故障により再編を迫られていたが、このチャンスを西平投手がしっかりと掴んだ。そして、「プロに行きたい気持ちがある(中日スポーツ)。」と話し、プロへの道を更に太く強くした。
高い出力の左腕として素材候補だった西平投手が、実践派の先発左腕に変わったことで、ドラフト会議に向けた注目度が更に増していくと見られる。
【西平 晴人】 プロフィール
- 氏名: 西平晴人(にしひら・はると)
- 所属: 日本体育大学(4年)
- 出身: 大阪府(近大付高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 主な特徴や実績: 最速154キロを誇る本格派左腕。3年春の救援デビューで脚光を浴びる。4年春から先発に転向し、筑波大戦で大学最長となる7回無失点の好投。強靭な下半身を武器にした球威と、改善された制球力が魅力の2026年ドラフト候補。







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