京滋大学野球春季リーグでは、びわこ成蹊スポーツ大(びわこ大)が明治国際医療大を10-0の8回コールドで下した。この日の最終回のマウンドには、今秋のドラフト候補に挙がる最速151キロ右腕・小松勇輝投手(4年=龍谷大平安)が2番手として救援登板すると、全8球をすべてストレートで押し込み、2者連続空振り三振を含む3者凡退に抑えた。左太もも裏の怪我により本調子ではなかったが、横浜DeNAのスカウトが評価をし、運命の秋に向けて決意を示した。
わずか8球、オール直球の奪三振ショー。小松勇輝、魂の145キロ零封締め
小松勇輝投手はこの日、今春のリーグ戦を締めくくる登板をした。10点リードの8回裏にマウンドに上がると、180センチの長身から打者の手元で最も加速するストレートを投げ下ろす。最初の打者に対し、ファウル、空振り、空振りとわずか3球で三振に仕留めると、続く打者に対しても3球すべて振らせて2者連続空振り三振。最後の打者は2球目で二ゴロに打ち取り、わずか8球で終わらせた。
小松投手は「(先発の時以上に)腕を振れたので、もう少しリリースとタイミングが合ってくると、もうちょっと球速も出たのかなと思いますけど、最後を締めることができたのでよかったです。短いイニングだったので、ストレートで抑えようと思いました。」と話した。
今季は開幕直前に左太ももを痛め、球速は140キロ中盤にとどまっていたが、「開幕の時にやっぱりちょっと太もも裏の方に違和感はあったんですけど、徐々に戻ってきた。自分的にも腕を振れるようになってきた。」と話した。この日も最速は145キロだった。
DeNAスカウト評価
万全のコンディションではなかったが、今季はエースとして主に先発で登板し、2完投を含む6試合に登板。球速を140キロ台中盤に抑えざるを得ない状況のなかで、磨いてきた「変化球での駆け引き」と「制球力」が、彼を一回り大きな投手へと成長させた。小松投手は「まだ状態は5、6割ぐらい。だけど、去年に比べると四球が減ったり制球面が上がったのは成長かなと思います(スポーツニッポン)。」と話す。
視察に訪れたスカウトも
横浜DeNA・藤田和男スカウト:「腕の振りがいい。スライダーもキレがあるし、投げっぷりがいいところが魅力です。」
と評価した。
「公式戦登板なし」の高校時代からプロ注目151キロ右腕に
小松投手は京都の超名門・龍谷大平安高でプレーしていたが、2年秋に背番号19でベンチ入りしたものの、公式戦でのマウンド経験は一度もないままメンバーから外れて、そのまま卒業した。
野球を諦めてもおかしくなかったが、高校を引退した直後から、自らパーソナルジムを探し出し、コツコツと体幹強化と下半身の粘りを鍛え上げる個人トレーニングを徹底。その努力がすぐに実り、大学1年秋にデビューすると、球速は高校時代の130キロ台から、一気に150キロ台へと跳ね上がった。昨秋には、大学日本代表候補の強化合宿に招集されるまでに成長。同じく近江高出身で192センチの大型右腕、小島一哲投手とともに、びわこ大の「プロ注目右腕コンビ」として注目される存在となった。
「秋に向けて死ぬ気で取り組む」プロ入り目指す
春のリーグ戦を終え、小松投手の視線はすでに、運命の秋へと向けられている。プロ志望届を提出することを明言しており、「絶対空振りを取れる変化球を磨きたい。真っすぐも、より楽に強いボールを投げたい。出力的にももう少し上げていけたら。秋に向けて死ぬ気で誰よりも頑張ります。秋に向けて死ぬ気で取り組みます。」と決意を語った。
今春、関西地方では宮原廉投手(近畿大)、米沢友翔投手(関西大)を筆頭に、星野世那投手(大阪商業大)、的場吏玖投手(天理大)などが注目され、それぞれがアピールをしている。そして京滋リーグでも佛教大の野村亮輔投手や花園大の森田大翔投手などが注目されている。秋もドラフト直前のアピール合戦が予想され、プロ球団のスカウトもクロスチェックなどで多くのスカウトが足を運ぶことになるだろう。そこでどんな投球を見せるか注目したい。
【小松 勇輝】 プロフィール
- 氏名: 小松 勇輝(こまつ・ゆうき)
- 所属: びわこ成蹊スポーツ大学(4年・新4年)
- 出身: 大阪府藤井寺市(藤井寺スターズ-河南リトルシニア-龍谷大平安高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、81kg
- 主な特徴や実績: 自己最速151キロ(昨秋計測)。180センチの引き締まった体躯から放たれるキレのある直球とスライダーが武器。高校時代は公式戦登板なしも、大学4年間で球速を15キロ以上伸ばした。昨秋の大学日本代表候補。DeNAスカウトが「投げっぷりの良さ」を評価する、2026年ドラフト候補。











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