大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手に12球団スカウトが評価

藤浪晋太郎, 大阪桐蔭

 153kmを記録し完投勝利を挙げた大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手に対し、12球団のスカウトもスカウト部門、編成部門のトップが視察し高い評価をしている。

◆阪神・佐野統括:「お客さんもたくさん入って、その中でしっかり投げられていた」
◆阪神・畑山スカウト:「これだけの観客の中で自分の投球ができるのはすごい。甲子園にくると投げやすそうに投げている印象がある」
◆福岡ソフトバンク・永山スカウト部長:「スピードは十分。頭も良くて努力家と聞いている。まだまだ将来(成長を見越して)鍛えがいのある投手。」
◆広島・苑田スカウト部長:「スライダーはプロでも十分通用する。春よりも打者の手元でスライダーがピュッと曲がるようになった」
◆広島・鞘師スカウト部長:「直球のスピードも魅力的だがスライダーのキレも抜群」
◆北海道日本ハム・山田GM:「春よりも体に軸ができてバラつきが減ってきた。ウチにいたダルビッシュも細くて球が速かったけど
、藤浪君も似ている。プロで向こう10年エースを張っていける逸材」
◆千葉ロッテ・松本編成統括:「ダルビッシュのように手先が器用で変化球に頼りがちだが、ストレート中心に投げればこのくらいの投球はできる」
◆横浜DeNA・吉田スカウト部長:「春より雰囲気が落ち着いているし球も速くなっている。ダルビッシュよりも上」
◆オリックス・古屋編成部国内G長:「変化球の精度がよくなった。1位で消える選手。」
◆オリックス・長村編成部長:「投げる球を見ていると、指先の感覚が優れているなと感じる。短いイニングなら現状の力でプロの一軍打者にも対応できるだろうし、身体がさらにできればより高いレベルの投球ができる」

虎・藤浪チェック!スカウト異例の12人総出 - サンケイスポーツ:2012/08/14

 異例の現場視察で恋人の投球を見守った高野本部長は「前評判通りなのでね。技術的なことはスカウト全員が見てますから。どこの球団も評価している選手。それだけすごい選手ということです。すごい投手やね」と言葉に熱がこもっていた。1位候補、藤浪が6安打2失点、14奪三振で完投。最速は153キロをマークした。虎の本拠地で躍動する姿に魅せられた。

 お盆休みに入ったこの日の観衆は超満員4万7000人。大観衆の前でも藤浪の投球から力みは感じられなかった。終盤には4者連続三振。担当の畑山スカウトは「これだけの観客の中で自分の投球ができるのはすごい。ここ(甲子園)にくると投げやすそうに投げている印象がある」と話せば、佐野統括スカウトも「お客さんもたくさん入って、その中でしっかり投げられていた」と高く評価した。

 6月19日に行われたスカウト会議。南球団社長からスカウトに強烈なゲキが飛んだ。

 「エースでクリーンアップを打てる選手。身体能力、精神力があって、頭のいい選手を探してきてほしい」。無理難題ではない。12球団一多いファンが甲子園に詰めかける阪神では肉体的にも精神的にもタフであることが重要だ。大観衆の前での14三振は満点回答だった。

 スカウトは総出で剛腕を見守った。藤浪サイドに熱意と誠意を見せる意味合いもあるが、そこには球団を挙げたスター獲得作戦が透けて見える。MAX160キロ右腕の花巻東・大谷翔平投手(3年)も1位候補だが、現状の1軍には関西出身の主力は少ない。「地元出身の甲子園のスター選手がほしい」と球団首脳。至上命令を受け、選抜V投手の藤浪に照準をシフトしていた。

 ここ数年のドラフトは不作続き。編成トップが出馬した異例の視察にこれ以上失敗できないという思いが濃くにじむ。だから、とことんマークする。1回戦を勝ち上がったことで藤浪が8月30日から韓国で開幕するU-18世界選手権大会(アジアAAA選手権から改称)の全日本選抜メンバーに選出されることが確実。同大会に山本スカウトを同行させることを決めた。

スポーツ報知紙面:2012/08/14
日刊スポーツ紙面:2012/08/14
スポーツニッポン紙面:2012/08/14

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