東京ヤクルト・小川泰弘投手が3回6失点KO、藤浪晋太郎投手は6回1失点も10勝目ならず

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 プロ野球も終盤戦を向かえている。マジックなどの数字も気になる中で、新人王争いも白熱している。

 ハーラートップの12勝を挙げている小川泰弘投手が広島戦に先発したが、初回に3失点、3回にも4連打で3失点し6失点で降板した。小川監督も「球の力が落ちてきている感じがする」と話し、疲れの蓄積を指摘した。巨人の菅野智之投手も先週の試合で3回途中で7失点KOされており、夏の暑さと疲れがピークとなっているようだ。

 その中で阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手は中日戦で6回を投げて5安打5奪三振1失点と好投した。打線が援護できず10勝目は付かなかったが、昨年、甲子園で優勝した夏に実力を見せられた。

 新人王争いは12勝4敗で防御率2.90(4位)の小川泰弘投手、10勝4敗で防御率3.06(5位)の菅野智之投手、9勝4敗で防御率2.53(規定投球回未達)の藤浪晋太郎投手とハイレベルなものとなっている。小川投手、菅野投手はローテーションに入り続け疲労との勝負となり、藤浪晋太郎投手は大好きな夏に一気に追い上げ、まずは規定投球回をクリアし10勝を挙げたい。

 新人王は記者の投票で決まる事となるが、優勝チームでのローテーションを担ってきた菅野智之投手、高校生卒1年目の藤浪晋太郎投手は、ドラフト1位でもあり、巨人と阪神と言う事もあり、アマチュア時代からの名声もあるなど付加価値が付く。小川泰弘投手が新人王を獲るには勝ち星、防御率で二人の上に立ち、有無を言わせない事が必要となりそうだ。

 小川はグラウンドをぼう然と見つめた。4回の打席で代打を送られ、プロ最短の3回をワーストタイの6失点。4敗目を喫し、自身初の2連敗となった。「狙い打ちというわけではないけど、変化球に全部ついてきた。もっと真っすぐを投げておくべきだった」と反省の言葉を繰り返した。

 初回、先頭の丸に四球を与え、菊池にバスターエンドランを決められた。その前にけん制を入れたが「走者が逆をつかれていたらしいんですが、自分は気付かず、ストライクゾーンに投げてしまった」。勝負を急ぐあまり、痛打された2球目をボールにすることができなかった自身の甘さを悔いた。直後に1点を奪われ、キラには11号2ランを浴びた。

 3回には四球を挟む4連打で3失点。早いカウントから勝負を仕掛けられた。「後手後手に回る形の投球になってしまった。序盤での失点で申し訳ない」。広島戦は過去5戦全勝と得意にしていたが、6試合目にして初黒星。チームも連敗で借金はワーストタイの「22」に逆戻りした。

 節目の10勝目はお預けとなった。初めて中5日で先発した藤浪は、6回を5安打1失点。「無駄なボール球が多く、リズムが良くなかった」と、5回には先頭の投手・カブレラへの四球をきっかけに先取点を献上した。

 ギャップが大きすぎた。中西投手コーチは「(試合前の)ブルペンは今年一番」と振り返ったが、いざゲームに入ると4四球。和田監督は「もう一回、『1』を大事にしないと。初回、イニングの先頭、ベースカバーの一歩目」と指摘。打者26人中12人が初球ボールと、制球に苦しんだルーキー右腕に基本を説いた。

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