阪神ドラフト1位・岩貞祐太投手が必由館で自主トレ、将来は母校に球場を

岩貞祐太

 阪神のドラフト1位・岩貞祐太投手が地元・熊本の必由館高校で自主トレを開始している。将来は母校に球場を作りたいという夢を語った。

 

馬原孝浩投手など輩出

 阪神ドラフト1位の岩貞祐太投手は出身の熊本・必由館高校出身。以前は熊本市立高校という名前で、これまで馬原孝浩投手(2003年福岡ダイエー自由枠、現オリックス)や山中浩史投手(2012年福岡ソフトバンクドラフト6位)などの投手を輩出している強豪高校の一つ。しかし、市立高校という事もありグラウンドの設備は、証明が2基しかなく室内練習場も無い、砂の量が少なくマウンドが低い、フェンスも十分でなくさらにダッグアウトにも長いすが並ぶだけという環境で、周囲も住宅地で騒音の問題もあり、夜間の練習はできなかった。

 このような環境の高校に対して岩貞投手は、ドラフト1位の契約金で打撃マシンとネットを購入する予定だが、さらに照明や室内練習場も、さらに専用球場も作りたいという夢を掲げた。「ドラフト1位でプロ入り」という夢をかなえた岩貞投手の新たな夢となる。

 

夢に向かって

 その夢をかなえるためには、プロで球界を代表する選手になる必要がある。そのために岩貞投手は「1月中に野球ができる体にして、2月からは本格的にやっていきます。開幕1軍が最大目標。」と話し、元旦から長距離走を行うなどプロで活躍するためのトレーニングを開始している。

 横浜商大では148km/hの速球を投げる左腕投手として、神奈川大学リーグ戦通算で53試合25勝13敗、防御率1.65とエースとして活躍してきた岩貞投手、プロでは2年間でこれくらいの勝ち星を挙げられるようになって欲しい。そうすれば岩貞球場も夢ではなくなる。

 

 

夢はいくらでっかくてもいい。即戦力として期待される虎のドライチ左腕、岩貞が目指すは、スタジアムの建設!! 球界を代表する投手になって母校へ恩返しする。

 「高校はピッチャーを始めた原点。育てていただいた恩があります。甲子園にも1回(2003年)しか行っていないので、役に立てることはしたいです。岩貞スタジアム? そうなれるように頑張りたいです」

 

 プロ1年目へ、原点の地から始動した。キャッチボールの後は高校時代の“地獄メニュー”太い綱(約5センチ)を使った縄跳びも敢行。「引き締まる思い。体力的にも精神的にも一番キツイ練習をしたのは、ここ。迷わずここを借りました」。

 よみがえる記憶と感謝の思い。投手に転向したのは高校2年から。地道な練習が横浜商大で才能を開花させる下地となった。だからこそ後輩にも存分に練習に打ち込んで欲しい。早くも契約金(1億円)で打撃用ケージを寄付することを決めたが、まだ足りない。

 現状では一塁ベンチ上と三塁ベンチ上の2基しか照明灯がない。ダッグアウトも長椅子が数台並ぶだけ。十分な数とは言えない防球ネットやフェンス。室内練習場もない。これらすべてを整備するのは、相当な費用が必要だ。そのためにも、プロで一日も早く活躍して資金を援助できる選手になるしかない。
 
 そんな教え子の練習見学に来た西田尚巳監督(48)は「夢プラン」を聞くと、ニヤリと笑って言った。

 「嬉しいです。でも練習量が増えるだろうから、後輩たちは嫌がるね」

 

 以前は別団体の所有地だった施設を数年前に市が買い取り、必由館の専用球場となった。こうなれば岩貞の考え一つでガラリと仕様を変えてしまうことも可能だ。外野に何本もの照明灯を立て、ナイター練習をできるようにし、高いフェンスで球場を囲えば周囲を気にせず打ち込める。きっと甲子園だって近くなる。自然と闘争心も湧き上がってくる。

 「1月中に野球ができる体にして、2月からは本格的にやっていきます。開幕1軍が最大目標。1軍という舞台で投げなければ、結果としてついてこないので」

 年末年始は家族で団らんし、実家近くの藤崎宮で初詣も済ませた。それでも練習だけは欠かさない。「元日は長距離を走りました」。この自制心があれば大丈夫。「能見2世」の期待を一身に背負う22歳。「岩貞スタジアム」実現へ向け、まず大きな一歩を踏み出した。

岩貞、球場贈る - デイリースポーツ:2014/1/4

 


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