高校野球岐阜大会では県岐阜商vs関商工の強豪同士の対戦が行われ、4-4のまま延長戦にもつれ込む接戦となったが、エース・高橋純平投手の登板は無かった。チームは延長10回にサヨナラで勝利し勝ち上がったが、高橋投手は肉離れにより全治3週間である事が分かった。
練習ではブルペン入り
高橋純平投手は152km/hを記録する投手で、今年のドラフトの超目玉として注目されているが、2回戦に続き、3回戦のこの日も登板しなかった。前回にグラウンドで歩く姿を見たスカウトの中に左足の異変を指摘している人もいたが、7月初旬に練習中、1塁のベースカバー入った際に左足を滑らせ、全治3週間の肉離れと診断された。
高橋投手は既に練習ではブルペンに入っているという。「夏までに調整はしてきたので、100に近い状態ではできるんですけど。崩れているバランスを整えて、次は投げられるように努力したい。大丈夫だと思います」と話し、3週間目となる来週の19日、20日の試合での復帰登板を目指している。
11球団20人のスカウト視察
この日は巨人・山下スカウト部長、阪神・中村GM、東京ヤクルト・小川SDなど首脳クラスなど、北海道日本ハムを除く11球団22人のスカウトが集結した。巨人・山下スカウト部長は高橋投手が登板しないことを聞くと試合前に球場を後にした。
東京ヤクルト・小川SDは「周りの期待が大きいけど、やむを得ない。本人も苦しいと思う」と話すと、中日の清水スカウトも「肩肘ではないから治れば何も問題は無い。評価していることに変わりません」と話した。阪神中村GMも「高校生で春から力が落ちるという事はないわけだから、どのくらい成長するかだけ。評価が落ちるという事は無い」と話している。
ただし、「左足の故障じゃないか。一番注目される大会で投げられないのは評価をそのままにできない」というスカウトもいるようで、今年のドラフトの超目玉にも波乱が訪れている。
関係者の話を総合すると、アクシデントが起きたのは大会直前の7月初旬。投内連係の練習で一塁ベースカバーに入った際、左太ももをひねったという。診断の結果は肉離れで、全治3週間とみられる。回復を優先して大事を取る形で、5日の初戦に続き、この日もブルペン投球すら行わず、軽めのキャッチボールだけにとどめた。
大垣北公園には3200人が詰めかけ、岐阜県高野連によると、12年ぶりに外野席が開放された。巨人・山下スカウト部長、阪神・中村GMらプロ11球団22人のスカウト陣が集結。またも肩すかしとなったが、ヤクルト・小川SD(シニアディレクター)は「周りの期待が大きいけど、やむを得ない。本人も苦しいと思う」と早期の回復を願った。
練習中の投内連係でマウンドから一塁のベースカバーに走った際、左足を滑らせた。すぐさま精密検査を受け、当初は軽症と見られていたが、複数の病院で受けた検査の結果、左太もも裏肉離れで全治3週間と診断された。予想以上に筋肉の損傷が激しかったという。
左太ももは投球時に踏み込んだ際、全体重がかかる箇所。そこをかばえばフォームが不安定になり、制球難に陥るだけでなく肩、肘にも悪影響を及ぼす。最後の夏だけに、高橋は開幕前に登板を志願したが、指導者は気持ちをくんだ上でストップをかけた。
試合前に11球団のスカウトが球場に集まったが、初戦に続いて登板がなく、一部スカウトから「左足の故障じゃないか。一番注目される大会で投げられないのは評価をそのまま(1位候補)にできない」と不安を漏らした。
この日も阪神、オリックスなど11球団22人のスカウト陣が集結したが、またも肩すかし。高橋は「次は投げたい。来週は大丈夫だと思います。先は長い」と語気を強めた。
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