熊本ゴールデンラークス、野球のU18ユース、U15ユースチーム創設へ

高校野球ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

熊本の社会人野球チーム、熊本ゴールデンラークスは、高校野球に属さない高校生チームを創設する動きがあることが分かった。

野球アカデミー

熊本ゴールデンラークスを運営する「鮮ど市場」は、18歳以下(U18)、15歳以下(U15)の選手を対象とした野球アカデミーを創設するという。

特にU18チームについては、鮮ど市場の田中社長は「今は高校野球しかレールが無い。じゃあ、ユース制にしたらもう一本レールが敷ける。事情はいろいろあるが、高校野球からドロップアウトした子がいる。野球をやりたくてできない子に環境を与えて励まし、応援するのは我々の仕事です」と話した。

熊本ゴールデンラークスは昨年に高校生のドラフト候補として注目された、静岡・湖西の145キロ右腕・水野喬日投手やれいめいの143キロ左腕・松江優作投手、敦賀気比の阪口竜暉が今年に加入しており、本格的に高校卒の有力選手を育てる動きがあることは確認されていた。

高校野球に所属しないという事は、日本学生野球協会に所属しないという事になり、プロアマ規定がないことから現役のプロ野球選手の指導が可能となる。そしてゆくゆくは、JABAに加盟して社会人チームとして活動することを目指し、また選手には「大学でも活躍してほしいし、プロに行く選手も出てくれば」と話し、熊本ゴールデンラークス入りが目標ではないと話した。

高校野球連盟に属さないチームとしては兵庫の芦屋学園があり、関西独立リーグの兵庫ブルーサンダーズと提携してリーグで試合をしながら芦屋学園で勉強をしている。関西独立リーグでは他も含めて兵庫に6人、和歌山ファイティングバーズに3人の高校生選手がいる。

チーム内の人間関係により野球をやめてしまう選手も少なくはない。高校野球連盟の統計では、今年は全国で143,867人の部員がいるが、部活継続率は89.9%で、約1万5千人の野球部の選手が途中で退部している。中には中学時代に有名な選手で名門校に入ったものの退部をした選手などもいるし、1年生で転校し、高野連の規定により2年時は公式戦に出られず、3年生になって頭角を現すような選手もいる。そういう選手がプレーできる選択肢があることは、素晴らしい事だと思う。

佐々木投手の登板で大きな議論が起こっているが、サッカーのように、高校野球ではなくユースで選手を故障なく育てていくというという事も必要で、本来はこれをプロ球団が組織化してやれればいいと思う。これまでのこの動きは何度かあったものの、ルールの壁や高校野球に甘える日本の野球組織の体質により強くはなっていない。令和時代の、そしてこれからの野球に向けて、まだ行う事はたくさんある。

熊本ゴールデンラークスのドラフト候補選手の動画とみんなの評価

高野連に属さない高校生チーム、熊本ラークスが創設 日刊スポーツ紙面 2019/7/31

 

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コメント

  1. よくプロ球団がユースを作るべきみたいな意見が出てきますが、MLBのアーバンユースアカデミー方式ならまだしも、そのままプロ球団傘下のユースとなるとなし崩し的にドラフトが形骸化される恐れがありおいそれと首を縦に振れないとこがあります。
    (金本問題に代表されるようにNPBは法治主義を感情論で否定することがちょくちょく起きます)
    そういう意味でも芦屋学園や今回の熊本ゴールデンラークスのようにアマチュアの中で受け皿が出来ることはとても歓迎できることで独立リーグも絡めた「甲子園を目指さない高校野球」の場を広げることは意義深いです。