154キロの速球を投げて来年のドラフト上位候補と注目される石垣元気投手が、プロ志望を明言した。先輩・箱山選手が指名漏れしたことに衝撃を感じており、1年間の覚悟を示した。
「一本で行きたい」
この日は横浜隼人高校と年内最後の練習試合を行い、5回を投げて1安打無失点の投球を見せた石垣元気投手、出力は8割くらいだが147キロを記録した。カーブ、スライダーも織り交ぜ、3回までの30球のうち、ボール球はわずか4球と安定したコントロールを見せた。
試合後には来年にプロ入りについて「一本で行きたいと考えています」と話し、プロ志望を明言した。その上で、今年のドラフト会議で箱山遥人捕手が指名漏れしたことについて、「上位指名だと思っていたので」と衝撃を受けたことを明かし、。「あと1年もないのでこの冬を大事に過ごしたい」と覚悟の1年とすることを誓った。
身長は178cmで、近年の高校生のドラフト候補投手から見ると高くはない。しかし、球速と共にコントロールや角度、フォームなどをトータルで見ても、来年のドラフト上位で指名されるのは間違いない投手と見られる。
まずは今年は、春のセンバツ優勝から始まり、夏も秋もかなりの投球をしている。佐藤龍月投手がトミー・ジョン手術を受けたこともあり、石垣投手の負担は大きかったと思うので、体のケアというのは大事になる。今年のドラフト会議でも順調ならドラフト上位と見られていた投手が故障や不調により育成ドラフトでの指名となった選手もいる。
その上で、スカウトは春にチェックをして、冬の成長で変化があると評価が上がる所がある。現時点でも出力やフォームなどかなりすごい状況の中で、さらに成長する姿を見せるというのは難しいが、うまく調整をして来年春にその姿を見たい。
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