阪神ドラフト1位ルーキー・近本光司選手が球団新人記録の137安打

阪神ルーキーニュース

藤原恭大選手を外し、辰己涼介選手を外した阪神が1位で指名したのは、同じ外野手の近本光司選手だった。

球団新人記録

阪神のドラフト1位ルーキー・近本光司選手はこの日の横浜DeNA戦で初回にライト前ヒットを打ち、2016年に同じくドラフト1位ルーキーだった高山俊選手の球団新人記録136安打に並ぶと、8回に137安打目を放ち、球団新人記録を塗り替えた。

昨年のドラフト会議で、外れ外れの1位指名で近本選手を指名した時、ガッカリした阪神ファンも多かったかもしれない。都市対抗でMVPに当たる黒獅子賞を獲得した外野手だが、甲子園で知名度の高かった藤原選手や、大学代表選手の辰己選手に比べると知名度が無く、事前のドラフト候補評価でも1位に名前が挙がってくる選手ではなかった。しかし、畑山統括スカウトが、「とことんいきたかったし、最初から評価していた」と、目指していた「センターラインの補強」で、二人に並ぶ実力と評価していた。

近本選手もドラフト会議の前日に西濃運輸と練習試合をしていたが、「どこかに指名してもらえるかな」と話していたという。ドラフト会議当日に1位指名を受けると、「まさか、でしたね」と話した。

しかしオープン戦では、同じ社会人出身でドラフト3位ルーキーの木浪聖也選手とスタメンを勝ち取ると、6月にやや打率が低迷しプロの壁を感じたものの、オールスターで筒香選手や広島の鈴木選手に話しかけ、「バットのグリップ位置ですね。平行に移動した方が軸がぶれなくていい。トップの位置が高く上がってしまって、ポイントが少しズレていた」と、球界トップで活躍する選手からヒントを得て再び調子を取り戻した。

セリーグ記録に挑戦

この日は2得点を奪い、こちらも球団新人記録となった。また盗塁を決めて28個となり、こちらも球団新人2位となっている。次は長嶋茂雄氏の持つ新人最多安打記録の153安打を目指す。

東京ヤクルトの2年目で19歳の村上宗隆選手が、32本塁打という怪物級の活躍をしており、新人王の獲得は難しいかもしれないが、2017年にセリーグの新人王を獲得した京田選手の149安打を越え、特別賞をもらうような活躍をこれからも期待したい。

社会人野手は、レベルはプロと同じくらいの力のある選手がそろう。しかし、ドラフト会議では高卒3年目などの若い選手が評価される中で、大卒社会人野手は、評価されにくいポジションになってしまっている。この近本選手の活躍で、脚光を浴びる存在になってほしい

2018年ドラフト会議 指名選手一覧
2019年度-社会人内野手のドラフト候補リスト
2019年度-社会人外野手のドラフト候補リスト

人生を変えた、昨年10月のドラフト会議。虎が掲げていた「センターラインの補強」に当てはまると実力を評価してくれたのが、担当の畑山統括スカウトだった。大阪桐蔭高・藤原(ロッテ)、立命大・辰己(楽天)の両外野手を抽選で外したが、「とことんいきたかったし、最初から評価していた」。近本なら虎の“中心”になれる-。そんな期待を、1年も経たないうちに現実のものにしてみせた。タテジマの歴史を塗り替えた137本が、その証明。調子を落としたときにもこまめに連絡をくれた恩人に、吉報を届けた。

たった1年間で環境は激変した。18年10月25日。阪神から「外れ外れ1位」で指名される。その前日には西濃運輸との練習試合。周囲には「どこかに指名してもらえるかな…」と漏らすほどソワソワしていた。1位指名には近本自身が最も驚いた。「まさか…でしたね」。スーパーで買い物かごを持ってレジに並んでも、店員に顔を「2度見」されることなんてなかった1年前。今や、初出場の球宴でサイクルヒットを達成したこともあり? 全国区の選手となった。「街を歩いているだけで、名前を呼んでもらえますね…」。声を震わせるほど、人生が変わった。

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