明治大・森下暢仁投手投手は9回2失点も敗戦、DeNA2人態勢、オリックスも評価

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東京六大学では、ドラフト1位指名有力の明治大・森下暢仁投手が法政大戦に先発し、9回を投げて2失点に抑えたものの、味方の援護がなく0-2で敗れた。これで今季は2勝2敗、通算でも15勝11敗となった。

勝ち切れる投手に

この日は、初回に打ち取った当たりが内野安打となり、そこからタイムリーヒットで1失点をすると、7回にはフィルダースチョイスから1点を失った。しかし、8回1アウト1,3塁のピンチでは、ギアを1段挙げて150キロを連発し、2者連続三振で切り抜けるなど、力を見せた。

この日も9回を投げ切り134球を投じた。9安打を許したものの7つの三振を奪い2失点、それでも味方の援護がなく、0-2で敗れた。

「仕方ない」と思う場面が多いような試合だったが、2ストライクに追い込んでから変わっていた。しつこさを感じた」と法政大打線について話した。森下投手は150キロを超えるストレートにカーブ、スライダーなど多彩な変化球を投げるが、狙って三振を奪える決め球に課題があるともいえる。

昨年は春3勝2敗、秋4勝3敗と勝ち切れなかったが、今年春に4勝1敗と相手を圧倒するようになり、脱皮したような大きな飛躍が見られた。しかし、これで今季は2勝2敗で通算は15勝11敗と、これだけの球を投げながら負数の多さが気になるところでもある。ただし、この秋は春の疲れ、そして大学代表での疲れが残っている状態であり、こういうパターンだと4年秋に成績を残せない選手が多いが、それをを考えると非常に良くやっているともいえる。

スカウトの評価は変わらず

この日は横浜DeNAが2人態勢で視察し、進藤達哉編成部長は「評価は変わらない」と話すと、篠原スカウトも「中4日で疲労もある中、押したり引いたり投球がうまい。ゲームを作る能力が高い」と評価した。またオリックスの古屋編成副部長は「球種が多く、調子によっていろんなボールを放ることができる」と話した。

森下投手は昨年のドラフト1位・松本航上茶谷大河投手くらいの評価は確実に得られる。ただし、共に12球団に1位指名選手と評価される佐々木朗希投手、奥川恭伸投手ははっきり言って怪物だ。そこに肩を並べるには、森下投手も怪物でなければならない。この秋のリーグでも疲労がどんどんたまる試合展開が続いているが、ドラフト会議まであと約10日、3人の中から森下投手を選択するためには、最後に森下投手の怪物級の投球も見たい所だろう。

明治大出身で、柳裕也投手が2016年に中日と横浜DeNAが1位指名して中日入りしたが、この柳投手は東京六大学では23勝8敗という成績を残している。球のキレとカーブ、フォークが特徴の柳投手よりも森下投手は球の力で上回っていると思われ、柳投手がプロ入り後1年目に1勝4敗、2年目に2勝5敗と苦しんだところを見ると、森下投手も1年目で5勝7敗くらいのイメージになる。

ただし柳投手は3年目の今年にブレークを迎えた。11勝7敗を挙げた。即戦力と呼び声高い森下投手も、まだ即戦力というよりは将来性という印象もある。3年後くらいには12勝を毎年挙げるような投手になるイメージは十分できる。ドラフト会議、そしてプロ入り後の成績はどのようになっていくのか注目したい。

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勝ちには結びつかなかったが、プロのスカウト陣の評価は変わらない。オリックス・古屋編成副部長は「球種が多く、調子によっていろんなボールを放ることができる」と力を認める。DeNA・篠原スカウトは「中4日で疲労もある中、押したり引いたり投球がうまい。ゲームを作る能力が高い」と高評価だった。

「法政は勝ちにこだわる野球をしてきた」と肩を落とした。それでも視察したDeNAの進藤達哉編成部長は「評価は変わらない」と話した。

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