横浜高校のドラフト1位候補・藤平尚真投手はこの日、関東第一と練習試合を行い1失点完投勝利した。5球団のスカウトが視察に訪れた。
完成度の高い投球に
最速152キロの速球を投げる藤平尚真投手だが、この日は内角攻めをテーマとして登板し、球速は140キロ台前半に抑えた投球となった。しかし抜群のキレ味のスライダーとストレートをコントロールよくバッターの内角に投げると、9回を投げて5安打10奪三振1失点に抑え、抜群の結果を残した。
「こういう風に攻めれば強い打線にも打たれないことが分かった」と藤平投手は話した。以前より150キロを投げるものの痛打を喰らう所もあり、背番号1もなかなかつけさせてもらえなかった藤平投手だが、勝てる投手へと成長を見せつつある。
スカウトも高評価
この日は5球団のスカウトが視察をし、横浜DeNAの河原スカウトは「ひざ元へのスライダーは左打者の泣き所。変化球も制球できるようになった」と成長を評価していた。また東北楽天の福田功チーム統括本部副会長補佐も「直球がやっぱりいい。体もいいし、未完成なのも魅力。上位候補なのは間違いない」と話した。
横浜DeNAは藤平投手の視察を続けており、田中正義投手や山岡泰輔投手とともに右のエース候補として藤平投手の1位指名の可能性が高いとみられる。
「右打者にも左打者にも、インコースを攻めて行こうと思っていた」というテーマを忠実に実行。特に右打者の内角への直球、左打者の膝元へのスライダーが光った。「こういう風に攻めれば、関東一高の強い打線にも打たれないとわかった」と、収穫を挙げた。
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