関西学生野球リーグでは近大のプロ注目の佐藤輝明選手がホームランを放った。9回、起死回生の同点ホームランだった。
プロでの姿
まさに、プロでも同じような姿を見せてくれそうな、輝く姿だった。
0-1と1点を追う9回、1アウトランナー無しの場面で打席に入った佐藤輝明選手は、カウント2-2と追い込まれたものの、関学大の3年生左腕・黒原拓未投手の150キロのストレートをはじき返すと、打球は122m先のバックスクリーンへと飛び込んだ。
佐藤選手は「打った瞬間にいったかなと思いました。三振のことは考えずに強く振ろうと意識しました。いいところで追いつけたのでそれは良かったです」
ここで打ってほしいという場面でのホームラン、そして左対左で、しかも追い込まれてから、150キロのストレートをバックスクリーンに運ぶという、これ以上ないシチュエーションでのホームランは、非常にインパクトがあった。
この日は10球団17人のスカウトが視察をした。コメントは次の通り。
阪神・和田TAは「芯でとらえた打球はプロレベル。すごいパワーがある。最後、追い込まれた中でコンパクト気味に対応したがあれだけ飛ぶ。しっかり守備もできているしね」
中日・中田アマスカウトアドバイザー:「それまでノー感じでも、つかまえさえすれば詰まっても放り込む。いいところが凝縮された打席だったね。桁違いの能力」
巨人渡辺スカウトも「122メートルに打ち返せるだけの力がある。速いボールに差し込まれるかと思ったけど、スイングスピードがある。前の週はよくなかったが、タイミングを代えたのが良かった。ストレートにドンピシャだったね。一番良い形で出た」
千葉ロッテ・黒木スカウト:「あれが一番の魅力。なかなかプロでも打てない。普通なら力んで力が出ないのに、物の見事に持っている力を見せてくれた。」
これでリーグ通算12本、春のリーグ戦が無くなったことで、リーグ記録更新も心配されたが、初戦からホームランを打ち、記録更新は確信に変わった。記録更新を手土産に、ドラフト会議では1位指名で競合し、プロ入りをすることになる。
「打った瞬間にいったかなと思いました。(追い込まれていたが)三振のことは考えずに強く振ろうと意識しました。いいところで追いつけたのでそれは良かったです」
ネット裏を熱くさせた。開幕戦は12球団が視察し、この日も巨人や阪神など10球団17人のスカウトが集結。“糸井2世”ともささやかれる長距離砲の1発に、阪神和田テクニカルアドバイザーは「芯で捉えた打球はやっぱりプロレベル。コンパクト気味でもあれだけ飛ぶ」と絶賛。巨人渡辺スカウトも「(中堅)122メートルに打ち返せるだけの力がある。一番良い形で出た」など称賛の声が続いた。
一発がほしいここぞの場面で自身初のバックスクリーン弾をたたき込むところが、スケールの大きさを物語る。中日の中田宗男アマスカウト・アドバイザーも「桁違いの能力」と絶賛した。
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一番へぼ打線のドラは佐藤にいかんのか?