第98回選抜高校野球大会を前の甲子園練習に、昨秋の関東王者・山梨学院が登場した。今秋のドラフト上位候補として熱視線を浴びる最速152キロ右腕、菰田陽生主将(3年)は、昨春、昨夏に続き3季連続の聖地となるが、投打の二刀流に加え、主将としての統率力を加えた“三刀流”で大暴れすることを誓った。
フルメニューで感触を確認、甲子園練習で見せたエースの風格
甲子園にC2C Blueのユニフォームが姿を現した。山梨学院の菰田陽生選手は、3度目となる甲子園の土を踏みしめ、新たな決意を胸に秘めていた。30分間の練習時間は投内連携に始まり、一塁側でのノック、打撃練習、そして最後にはマウンド上で5球を投じ、全メニューを精力的に消化。「またこの場所に戻って来られてうれしく思う(スポーツ報知)」と笑顔を見せつつも、その視線はすでに本番の戦いを見据えていた。
今回のチームは昨年の主力だった3年生が卒業し、野手がほぼ入れ替わっている。そのため、甲子園を経験している菰田主将の役割はこれまで以上に大きい。「ほとんどの選手が初めての甲子園の舞台だったので、グラウンドの確認や距離感を確かめられた(日刊スポーツ)」と語る通り、練習中も周囲に細かく声をかけ、仲間の緊張を解きほぐした。
投・打・声の「三刀流」――主将としてチームを頂点へ導く覚悟
これまでの菰田陽生選手は、最速152キロの直球と高校通算34本塁打を誇る驚異の「二刀流」として注目を集めてきた。しかし、最終学年となった今春、「主将」としての責任も加わって、自らを三刀流と位置とし「キャプテンとして声で引っ張ることを意識している。やってこそ山梨学院のキャプテンなのでやりきりたい(デイリースポーツ)」と力強く話した。
吉田洸二監督(56)は、現在のチーム状況について「野手がほぼ入れ替わっているので守備を中心にやった。チーム全体として現時点で例年のこの時期より上がっていないのが正直なところ(日刊スポーツ)」と、厳しい現状を明かしている。しかし、背番号1を背負う大黒柱には全幅の信頼を寄せる。「彼が軸になればいい。彼の爆発に賭けたいですね(日刊スポーツ)」と話した。
宿敵・長崎日大との初戦へ、「冷静さと余裕」を武器に挑む
昨年のセンバツで152キロを記録、その投球は衝撃的だった。しかし、その後は故障などもあり、それを上回る投球は見せられてない。今春は、昨年超えを目指して投手に力を入れてきたものの、練習試合では思った出力が出ていなかった。投球について菰田投手は「投げる部分がまだまだ。初戦までに少しでも上げていきたい(スポーツ報知)」と話す。
山梨学院の初戦は、大会第4日の第3試合、長崎日大との対戦に決まった。相手は好投手を擁し、「まとまりや、つながりが強い(スポーツ報知)」と分析している。菰田主将は「焦らず、落ち着いてできたら」と気を引き締める。
菰田陽生選手にとって、今回のセンバツは高校野球生活の集大成へ向けた重要なステップとなる。昨夏の甲子園では投打にわたる活躍で4強入りに大きく貢献したが、目指すのはあくまでその先にある「優勝」の二文字だ。織田翔希投手、末吉良丞投手といったBIG3が注目される中、優勝しか見ていない。しかし、その先にはプロ野球、メジャー、WBCといったステージが見えているのは間違いないだろう。
【菰田 陽生】 プロフィール
- 氏名: 菰田陽生(こもだ・はるき)
- 所属: 山梨学院高校(3年)
- 出身: 千葉県
- ポジション: 投手(主将)、一塁手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 194cm、102kg
- 主な特徴や実績: 自己最速152キロ、高校通算34本塁打を誇る驚異の「二刀流」。昨春から3季連続の甲子園出場となる山梨学院のエースで主将。今秋のドラフト上位候補。投手としての球威に加え、勝負強い打撃と主将としてのリーダーシップを兼ね備えた「三刀流」として注目される。










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