春季高校野球愛知大会は2日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで決勝が行われ、名門・享栄が中部大春日丘を8-3で下し、2年ぶり9度目の優勝を飾った。最速147キロを誇るプロ注目の二刀流、坂本亮太投手(3年)がこの日は「4番・指名打者」でスタメン出場すると、初回に優勝を繰り寄せる先制2ランを放つなど、4打数3安打2打点の大暴れ。さらに9回2死一、二塁の窮地ではDHを解除してマウンドに上がり、見事に火消しを完遂した。昨秋のエース番号「1」から今大会は「10」で出場しているが、夏の背番号1奪還を誓う。
狙い通りの「確信弾」、4番の責任感で放った右越え先制2ラン
坂本亮太選手は1回表、2死二塁の先制機。マウンド上の相手投手に対し、坂本選手は2ボールとなった3球目、甘く入った内角への変化球を逃さずフルスイングした。「2ボールになった時点で本塁打は狙っていました(中日スポーツ)。」と話した。
打った瞬間にそれと分かる完璧な弾道で右翼席へと吸い込まれた。この一発が強打の中部大春日丘を飲み込む猛攻の号砲となり、5回にも自らの二塁打を起点に追加点を奪うなど、終わってみれば12安打8得点の主役となった。180センチを超える恵まれた体格から繰り出される力強いスイングは、この日は爆発した。
最速147キロの火消し、9回2死からの緊急登板で示したエースの自覚
投手としても締めくくりの投球を見せた。享栄が大量リードを保ったまま迎えた9回裏。しかし、粘る中部大春日丘に2死一、二塁とされ、一発出れば嫌な雰囲気となりそうな場面。ここで享栄ベンチは、坂本選手のDHを解除してマウンドへ。最速147キロを誇る剛腕が放つ直球で、最後は三ゴロに打ち取ってゲームセット。マウンド上で力強く拳を握り、ナインと喜びを分かち合った。
昨秋は背番号1を背負いながらも、今大会は「10」をつけている。「10番になったことでさらに自分を高めようと思えた(中日スポーツ)」と話し、今大会は投打に不屈の意志を示している。
夏は「1番」で聖地へ、2年ぶり春Vも「通過点」
享栄にとって、春の愛知制覇はあくまで目標への第一歩に過ぎない。坂本選手は、23日から開幕する春季東海地区大会への出場権を手にしながらも、視線はすでに灼熱の夏へと向けられている。「春に優勝したらOKではなく、夏に向けて気を引き締めたい。夏は必ず1番をつける(中日スポーツ)。」と話す。
自らの右腕で再びエースナンバーを勝ち取り、享栄を悲願の甲子園出場へと導くことを目標に、そしてその先にプロのマウンドがある。投げては147キロ、打っては高校通算本塁打を積み重ねる「愛知の二刀流」に注目したい。
【坂本 亮太】 プロフィール
- 氏名: 坂本亮太(さかもと・りょうた)
- 所属: 享栄高校(3年)
- 出身: 愛知県(名古屋市立守山中-愛知守山ボーイズ出身)
- ポジション: 投手、外野手(指名打者)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 181cm、82kg(推定)
- 主な特徴や実績: 最速147キロを誇る本格派右腕であり、強打を誇る享栄の主軸。2026年春季愛知県大会決勝で先制2ランを含む3安打を放ち、9回には救援登板して優勝を決めた。昨秋のエース番号剥奪の悔しさを糧に成長を続ける2026年ドラフト候補。










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