福岡大・梅野隆太郎捕手が福岡大ユニフォームにホームランで別れ、「東風吹かば、匂ひをこせよ、梅野花!」

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 1-6と点差を開かれて臨んだ8回、梅野隆太郎捕手は福岡大でのユニフォームでの最後の打席に入る前に、オレンジ色のバットを高々と上に掲げて見つめ、大きく息をはいた。

ホームランで別れ

 この日は第1打席では初回にランナーを3塁に背負っての打席だったが、来年のドラフト候補でもある八戸学院大の秋山翔夢投手に強気の攻めを見せられ、ショートフライに打ち取られる。第2打席では先制のきっかけとなるレフト前ヒット、第3打席もチャンスを作るセンター前ヒットを打ち、チームの勝利につなごうとしたものの、秋山翔夢投手の前に抑えられ奪った得点は7回まで1点のみだった。

 しかし、これまで安定したリードでリーグ戦で完封を積み重ねてきた大森健志投手へ、自信を持って出したサインで投げられた球が、八戸学院大出せインに次々と狙われる。6回には4連打とエラーで5点を失い、1-6と点差は開いていた。

 最後の打席と呼ぶにはまだ早いが、しかし現実的には最後の打席になる可能性が高い。8回第4打席に入った梅野選手は「悔いが無いように思い切り振ろうと思った」と話したとおり、3ボールとなった次の球を強振してカウントは3ボール1ストライク、そして次の球をレフトフェンスの先のネットにライナーで突き刺さる、大学最後のホームランだった。

 

東風吹かば・・・

 福大のユニフォームを脱ぐ時が来た。大学では1年生の秋から4年春まで6季連続のベストナインに4年春・秋はMVPとなった。大学2年で日米野球の日本代表メンバー入りし3試合でマスクをかぶった。2度目の日米野球はDHながら全日本の4番を打ちアーチを描いた。それら全ての輝きが、福岡大のユニフォームを脱ぐのと同時に思い出と変わっていく。

 秋に咲いた梅の花、大宰府の地から阪神の地に遷ることになる。「東風吹かば、匂ひをこせよ、梅野花!」。来年の春の温かい風が吹くとき、梅野選手はさらに盛大に梅の花を咲かせる事になるでしょう。

 8回には大学最後の打席で左翼へ大学通算28号となる意地の一発を放ち「阪神のスカウトの人も見に来ていたし、指名の恩返しですね。悔いのないように思い切り振った」と話した。主将、捕手としてチームを引っ張り「最後に全国大会に出場できたし、大学でやってよかった」と目に涙を浮かべて話した。

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