巨人・金刃憲人投手、仲沢広基内野手と東北楽天・井野卓捕手、横川史学外野手のトレードを読み解く

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 巨人の金刃憲人投手、仲沢広基内野手と東北楽天の井野卓捕手、横川史学外野手のトレードが進んでいる事が日刊スポーツ、スポーツ報知に報じられた。

 金刃憲人投手は立命館大学時代にノーヒットノーランも達成するなど注目された左腕投手で、2006年に自由枠で巨人に入団すると、1年目に先発として7勝6敗を挙げる活躍を見せた。しかし2年目以降は制球難に苦しみフォーム改造もうまくいかずに2012年は1軍登板は無し。

 仲沢広基選手は東海大相模の主軸として活躍すると、国際武道大では4年間でリーグ歴代2位となる117安打を放つ活躍を見せた。2008年にドラフト6位で巨人入りしたものの、1軍出場は無し。50m5.9秒の俊足を持つ大型内野手。

 井野卓捕手は東北福祉大出身の捕手で2005年に大学社会人ドラフト7位で東北楽天に入団した。2008年に23試合、2010年に14試合に出場したものの、捕手のレギュラーをつかめなかった。

 横川史学選手は常総学院では3回甲子園に出場、2001年のセンバツでは優勝を果たした。青学大では4番として春夏リーグ連覇、全日本選手権優勝など青学大の黄金期の主軸として大学通算8本塁打を記録した。2006年の大学社会人ドラフト4位で東北楽天に指名され、2008年に55試合に出場し打率.220、4本塁打、2010年には94試合に出場し打率.224、4本塁打。打撃を活かすため外野手にコンバートされたが、敗戦につながるエラーを犯して2軍に降格していた。2012年は11試合に出場。

 巨人はオリックスとトレードし、東野投手と山本内野手を放出、香月投手、左腕の阿南投手を獲得しており、左腕投手が獲得できたことから金刃投手を放出した。おそらくオリックスには捕手の獲得を打診していたのだろうが、日高捕手のFA移籍が確実となりオリックスが捕手を出さなかった事から、左腕投手を交換しての捕手の獲得となった。

 また東北楽天は、中継ぎの左腕投手を集めているほか、銀次選手が不調になるとチームも沈む状況から、シーズン中に横浜DeNAから藤田一也選手をトレードで獲得するなど、守れて打てる内野手の層を厚くしたかった。一方ドラフトでは2011年に4位で岡島豪郎捕手を、今年も4位で下妻貴寛捕手を獲得するなど層を厚くし、下妻捕手には背番号19を用意するなど、腰を据えてチームの正捕手に育てる方針のようだ。

 また巨人は、田中大二郎選手も自由契約としており、ドラフトでは菅野智之投手が指名されるなど東海大相模の選手の出入りが激しくなっている。ただし、オリックスに続き2人目の内野手放出には、今年2位で指名した大累進選手や、辻東倫選手、坂口真規選手への期待の他、来年のドラフト候補・田中広輔選手の獲得を視野に入れているのかもしれない。

 

  巨人・金刃憲人投手(28)、仲沢広基内野手(25)と楽天・井野卓捕手(28)、横川史学外野手(27)との2対2の交換トレードが合意に達したことが11日、分かった。近日中に両球団から発表される見込みだ。

 

 金刃は06年の大学生・社会人ドラフト希望枠で巨人入り。新人の07年に開幕ローテを勝ち取ると、いきなり4連勝を飾るなど前半戦だけで7勝を挙げる活躍を見せた。09年以降は主にリリーフとして奮闘。今季は1軍登板こそなかったが、140キロ台中盤の直球は健在で、ファームで21試合に登板し3勝2敗、防御率2・17と、安定した成績を残している。

 

 楽天は今季、左のリリーフで年間通じて働いたのがハウザーだけ。先発でも塩見と辛島に続く左腕がおらず、星野監督は「うちは左ピッチャーが足らん」と補強ポイントに挙げていた。すでに西武を今季限りで戦力外となった星野に続く左腕補強となる。また、野手には左打ちが多く、右打ちでパンチ力のある仲沢にかかる期待も大きい。

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