興南高校初戦敗退、甲子園連覇に憧れ入部した選手が力発揮できず

高校野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 夏の高校野球沖縄大会では、2010年に甲子園で春夏連覇を果たした興南高校が初戦で敗退した。甲子園春夏連覇に憧れて入学した選手たちにとって厳しい夏となった。東浜巨投手、嶺井博希選手がプロ入りした沖縄尚学と、島袋洋奨投手が伸び悩む興南高にチームの勢いの差が感じられる。

2010年春夏連覇

 2010年の甲子園は島袋洋奨投手(中央大4年)や我如古盛次選手(立教大4年)、真栄平大輝選手(明治大4年)、大城滉二選手(立教大3年)によって興南高校が春・夏連覇を果たした。エースの好投と切れ目のない打線に他の高校はかなわなかった。

 その大会を見ていた当時中学2年生、1年生の世代が興南高校に憧れ入学している。中には沖縄だけでなく、福島県など地方からも選手が集まってきた。我喜屋監督も「いい選手ばかり」と身体能力も高い素晴らしい選手が揃っていたが「常に注目されていた」中で結果が出せなかった。

 

昨年秋から結果出せず 

 この日は8回まで共に無失点、興南高校は先頭打者が6回ヒットで出塁しながらも8回にようやく1点を取ったのみで、8回裏に同点に追い付かれると、9回裏はエラーでランナー出し、サヨナラ2ベースヒットを打たれて1-2で敗れた。

 昨年秋の沖縄大会でも2回戦で明治神宮大会優勝の沖縄尚学とぶつかり0-2と善戦したものの敗退、春季大会は読谷高校に0-1で敗れた。全国屈指のチームと互角に戦える力がありながら、2点差、1点差で敗れ、結果を残せないままだった。

 

ドラフトと勢い

 4年という歳月が流れ、高校野球の勢力図も変わってきている。また、2010年のエースだった島袋洋奨投手が今年プロ入りの年となったもののあの時のような輝きを見せられていない。

 一方、一昨年は東浜巨投手が、そして昨年は嶺井博希選手がプロ入りした沖縄尚学は、チームも昨年の明治神宮大会を優勝と勢いにのっている。

 OBと出身チーム、共に影響しあうのかもしれない。まずは出身校もOBも1からの復活を目指して欲しい。

 

 

 名門のプレッシャーなのか。2010年にトルネード左腕・島袋洋奨(現中大)を擁し、史上6校目の甲子園春夏連覇を達成。「常に注目されてきた」と我喜屋優監督(64)が言うように、県民の期待は今も大きい。この試合も5回以外は毎回、計10安打を放って、そのたびに球場は沸いたが、11残塁という拙攻が響いた。「俺が俺が…と硬くなってしまっていた。前半で1本でも出ていれば」と指揮官。周囲からの注目を力に変えることはできなかった。

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