群馬県、栃木県は前橋育英・高橋光成投手の夏制覇や健大高崎、作新学院などの活躍もあり、野球熱が高い状態が続く。この日は1年2年の時から輝きを見せていた北関東の星たちが輝きを見せた。
桐生第一・山田投手が復活
桐生第一はこの日、準決勝で高崎商と対戦し、エースの山田知輝投手が8安打を許しながらも粘りの投球で完封し、1-0で勝利した。
山田投手は1年生の秋からエースとして登板し、昨年のセンバツでは新庄戦で延長15回を一人で投げ抜いて1失点、続く再試合でも先発すると、今度は3安打で完封した。184cmの体から低めに伸びる速球は将来が期待されていた。
しかしその投球の影響もあってか調子が上がらずに2年生秋の10月には右肘痛を発症し、あまり名前も出なくなってしまった。それでも山田投手は走り込みやスクワットで下半身を強化すると、この夏は5試合に先発して3完投、36回を投げてわずか2失点と抜群のピッチングを見せ、最後の夏に見事に復活を見せている。
決勝は連続出場を狙う健大高崎が相手となる。その健大高崎にもプロ注目選手がいる。柘植世那選手は打撃も良い捕手として注目されているが、今大会はこれまで14打数2安打と絶不調だった。しかしこの日の前橋商戦では3安打を記録し復活を見せた。
山田vs柘植の決勝は大いに注目されそうだ。
作新学院vs国学院栃木
また栃木県では作新学院が白鴎大足利に勝利し決勝進出を決めた。4番ファーストで出場している朝山広憲選手は登板こそ無いものの、この日も2打数1安打に3つの四球と相手に勝負を避けられながらも結果を残し、チームの勝利に貢献した。
朝山選手も1年時から活躍を見せていた選手で、甲子園でその姿を見せるか注目したい。一方、白鴎大足利は敗れた。こちらも1年時から注目された大下誠一郎選手がいるが、3打数1安打に終わり最後の夏を終えた。
大下選手は甲子園出場のために九州から白鴎大足利に入学し、1年秋に活躍をみせて2年センバツでチームを甲子園に初出場させた。しかしその後は甲子園に導く事はできなかった。
進路の情報などは無いものの、大学で1年目から主軸を打っている姿が想像できる。
初回、1死から3連打で満塁のピンチを招くも「先取点は絶対にやりたくなかった」と後続を抑えた。6回まで毎回走者を背負ったが、この日最速140キロをマークした速球に、90キロ台のカーブを有効に使った。
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