日大三と星槎国際湘南が練習試合を行い、日大三の金成麗生投手と星槎国際湘南の本田仁海投手が投げ合った。この試合には11球団38人のスカウトが視察に訪れた。
5回1安打
193cmで左腕から最速150キロの速球を投げる金成麗生投手はこの日、最速149キロを記録したストレートで5回をわずか1安打に抑えて無失点、3つの死球を与えたものの四球はなかった。金成投手は「死球はあったが四球が無かったのが良かった。ピッチャーは楽しくできている。投げるたびに良くなっている」と話した。
金成選手は元々投手をしていたが、制球難などで一時は打撃に専念し、昨年秋はそのパワフルな打撃で強烈な打球を飛ばして左のスラッガー候補としてプロからも注目された。しかし今年春にかけても打撃の粗さが目立っていた。
春の東京大会決勝で6番手で登板し、140キロ後半の速球を記録してスカウトたちを驚かせると、関東大会では先発もし、制球難は見せたものの140キロ後半を記録、投手としての評価が高まっていた。「早実戦は120%の力を出してしまった。」と話し、この日は「7,8割の力で投げた。力まず投げることを意識してきた」と力みが無くなった事で、四球で苦しむことは無くなった。
プロスカウト注目
193cmから150キロを投げる左腕にはプロも大注目している。この日は11球団38人のスカウトが視察、埼玉西武は渡辺SD以下7人で視察を行った。その渡辺SDは「スケールがでかい。こういう投手はなかなかいない。名前もレオだし」と評価した。
また、中日の中田スカウト部長は「素材、球の力を含めて持っているものが違う。大谷くらいになれる可能性を持っている」と話すと、横浜DeNAの高田GMも「あの体で左投げで球が速い。魅力がある」と評価、広島の苑田統括スカウト部長も「腕が振れている。バランスがいい」と素質の良さを高く評価した。
フォームのバランスも悪くないし、腕の振りもよくしなる感じもある。投手としてこの春にどんどん進化している所もあり、この夏を経て秋のドラフト会議では投手としてドラフト上位指名候補に入ってくるかもしれない。
「7、8割で投げた」と力みのなくなったフォームから最速149キロの伸びのある直球を投げ、習得中のスプリットも試した。最多の7人で視察した西武の渡辺久信SDは「スケールがでかい。こういう投手はなかなかいない。名前も“レオ”だし」と熱視線を送った。
中日の中田スカウト部長は「素材、球の力を含めて持っているものが違う。(日本ハムの)大谷くらいになれる可能性を持っている」と評価した。
西武・渡辺SDは「190センチもある左はプロにもいない。ボールも強い」と評価。DeNA・高田GMも「あの体で速い球がある」と期待した。
最速は149キロを計時しDeNA・高田GMは「あの体で、左投げで球が速い。魅力がある」と評価。広島・苑田統括スカウト部長も「腕が振れている。バランスがいい」と絶賛した。
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