甲子園は4強が激突、金足農・日大三・大阪桐蔭・済美が事前調整

高校野球ドラフトニュース 2018年ドラフトニュース

第100回大会の夏の甲子園も、いよいよ準決勝。4強が激突する。

金足農

金足農は、やはりエースの吉田輝星投手の出来が勝利へのカギとなる。最速150キロを記録し、ストレート・変化球の球のキレ、そして抜群のスタミナを誇り9回まで粘り切る。そして、終盤に勢いを増す投球スタイルで、味方打線を鼓舞し、観客も味方につけていく。

しかしやはり投球数は心配される。今大会はすでに615球を投げており、左股関節をやや痛めていることを話している。中泉監督は前日の投球練習を見て、「今日は足がしっかり上がっていた。基本、いってもらうつもり」と話したが、疲労がどの程度影響を与えるか。そして、将来に影響がでないかの不安も持ちながら、見る事になりそうだ。

日大三

日大三は中村奎太選手、日置航選手、大塚晃平選手の主軸が吉田投手を攻略できるかがカギ。前日のこの日は140キロに設定した投球マシンを2メートル前に出して、150キロの球の目慣らしをした。日置選手は「140キロから150キロが体感でき、目慣らしが目的。実際の吉田投手のボールとは違うけれど、打てるように感覚をつかみ、高めの速い球を捨て四球を選ぶことも大事になる」と話した。日大三は西東京大会で152キロ右腕の勝又温史投手も攻略している。

また、先発投手も注目される。おそらく2回戦の奈良大付戦で先発し、150キロを記録して3回を無失点に抑えて降板した井上広輝投手が、満を持して登板するのではないかと予想するが、龍谷大平安戦で先発して148キロの球速を記録し、5回2安打2失点の広沢優投手もいる。しかし最も大きいのはリリーフの河村唯人投手がいる事、これにより先発が短いイニングを思い切り投げられる。河村投手は日大三の救世主と言える。

済美

済美はエース・山口直哉投手が144キロの速球を投げ、変化球も安定している。左の好打者が並ぶ大阪桐蔭だが、基本的には浦和学院の渡邉勇太朗投手が見せたように「逃げ腰にならず、インコースをどんどんついていきたい」と話す。

打線では1番の矢野巧一郎選手、4番の池内優一選手は素晴らしい選手で、さらにこの日は、1年生・山田響選手が、大阪桐蔭の名前に負けない怖いもの知らずさで思い切りの良い打撃を見せるのではないかと思う。愛媛大会でも準決勝で値千金のホームランを放っている。

大阪桐蔭

西谷監督は済美の山口投手について、「投球術に長け、うまく緩急を使うクレバーな投手。どう対応できるか」と話し、いつものように丁寧で謙虚なコメントをしている。しかし、今大会は作新学院、沖学園、高岡商、浦和学院と、楽な戦いが無い中で勝ち上がってきており、チーム力はさらに増している。

根尾昂選手、藤原恭大選手、中川卓也選手の中心3枚はプロ注目投手にもその試合の中で対応して攻略できる。そして投手陣も、根尾選手が先発して柿木蓮投手が待機するか、または柿木投手先発で根尾選手をショートに置く万全の態勢で行くかはわからないが、いずれの形でも勝利をイメージできる。

100大会にふさわしいベスト4の対決に注目したい。

夏の甲子園準決勝の対戦カードと注目選手

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