吉田輝星投手149キロ、11球ストレート一本勝負、7球団スカウト絶賛

吉田輝星

宮崎選抜と壮行試合を行った侍ジャパンU18代表は、9回に満を持して吉田投手が登板すると、ストレート一本で3人で抑えた。最速は149キロを記録した。

11球

おなじみとなった侍ポーズを見せた吉田輝星投手は、最初のバッターにシュート回転した球で死球を与えた。しかし、ランナーを出してからも吉田投手の魅力がある。甲子園で見せたように、いろいろなタイミングや形でランナーをけん制すると、セットから最速148キロを記録、空振り三振を奪い、盗塁を試みたランナーも小泉航平捕手が刺した。

そして最後のバッターにもストレート一本で勝負し、148キロ、149キロを記録した。そして最後の球も149キロでバットを折り、吉田投手の前に転がったゴロを軽くさばいた。吉田投手は、「体が動きすぎて、アゲアゲで投げられました。春先に初めてピッチングしたぐらいの感じ。体が自由自在に動くっていう感じですね」と話し、状態の良さを話した。

対戦した宮崎選抜の児玉悠輔捕手(宮崎工)は「さすがは甲子園を沸かせた投手ですね。今まで対戦してきた投手とは、ストレートの伸びとキレが全然違って、浮き上がってくる感じでした。1打席しか立てなかったけど、相手が吉田君でよかったです」と話すと、富永康介選手(宮崎北)も、「最後の球は今まで体験したことのない速さとキレでビックリしました。吉田君の方が1枚も2枚も上でした。貴重な体験をさせていただきました」と話した。最後のバッターとなった中村龍星捕手(延岡工)も「今まで対戦した中で、一番ビックリするボールだった。想像以上でした」と話した。

スカウト絶賛

この日は東京ヤクルト、巨人、阪神、北海道日本ハムなどが視察し、北海道日本ハムは木田優夫GM補佐、大渕隆スカウト部長など3人態勢で視察をした。

ヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「間隔が空いていたけど、しっかり自分のボールを操っていた。全く問題ない。代表投手陣の中では一番良い真っ直ぐを投げている。」と話し、「人気もすごかったね。実力とともに、今後が楽しみ」と、既に大勢のファンがいる吉田投手をあらためて評価した。

侍ジャパンU18日本代表メンバー(2018)

リミッターを外した吉田が、マウンドで躍動した。2点リードの9回2死。この日最速タイとなる149キロでバットをへし折り、投ゴロで締めた。「コントロールも気にせず、打たれてもいいから、全力で腕を振り切ろうと思っていた」。先頭に死球を与えたが、続く打者を空振り三振に仕留め、女房役の小泉が二盗を阻止。直球で押す魂の投球で1回を無安打無失点に封じ、宮崎のファンを魅了した。

続く富永康介主将(宮崎北3年)は、2ボール2ストライクからの5球目、外角高めの148キロの直球に空振り三振。二盗を試みた一塁走者も刺され、ゲッツーとなった。「最後の球は今まで体験したことのない速さとキレでビックリしました。シャキーンポーズを見て、絶対に打ってやると思ったんですが、吉田君の方が1枚も2枚も上でした。貴重な体験をさせていただきました」。

先頭打者の2球目で死球を与えるも、次打者を空振り三振。この際、一走が二盗失敗で併殺となった。二死からは9球目、11球目に最速の149キロをたたき出し、バットをへし折って、投ゴロに斬った。人生初のクローザーは11球が全て直球の真っ向勝負で1回無安打無失点。打者3人で試合を締め、人生初のセーブを挙げた。

最後はこの日最速タイの149キロで、バットを折って投ゴロ。阪神、日本ハムなど複数球団が視察する前で、不安を一掃する投球で試合を締めくくった。「全力で投げるということを意識した。先発して5回ぐらい投げると、(状態は)上がってくる。そしたら150キロも出ると思う」。今後にも手応えをつかむ投球内容だった。

最後の打者には初球から148キロ、149キロを連発。そして4球目もこの日最速タイとなる149キロの内角直球でバットをへし折り、力ない投ゴロが転がった。今夏の秋田大会から1517球を投げ抜いた。「先発完投」こそがトレードマークだが、自身初の抑え役にも冷静に対応した。

バックネット裏にはプロ7球団のスカウトが視察に訪れた。日本ハムは木田優夫GM補佐、大渕隆スカウト部長ら最多3人体制で視察。吉田が憧れの球団として名前を挙げた巨人も武田康・西日本統括が訪れた。持ち前の伸びのある直球を投じる姿に、ヤクルトの橿渕聡スカウトGデスクは「久しぶりだが代表投手陣の中では一番良い真っ直ぐを投げている」と評価した。


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