創志学園、西純矢投手150キロ記録もコールド負け、センバツ微妙に

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秋季高校野球中国大会では、創志学園が広陵に0-7でコールドで敗退し、来年春のセンバツ出場は微妙となった。西純矢投手は150キロを2度記録した。

7回まで1失点も

来年のドラフトBIG5の一人、創志学園の西純矢投手はこの日、自己最速に並ぶ150キロを2度記録するなど、常時145キロ前後のストレートと鋭いスライダー、チェンジアップを見せ、7回まで広陵打線を1失点に抑えた。

しかし西投手は「変化球の調子が悪かった。直球も球速は出ていたが、自分の伸びる球は投げられなかった」と話した。マスカット球場は球速は速く出る事が知られており、表示程はストレートにも納得をしておらず、投球内容は苦しいものだったという。それでも自分に気合を注入し、5回にはピンチをしのぐと甲子園で注意を受けて封印していた雄たけびをあげた。

7回まで1失点に抑えていたが、8回、先頭バッターをヒットで出塁させると、続くバントの処理を自らがエラーしピンチを広げる。そこから、中学時代にチームメイトだった広陵の藤井孝太に2点タイムリーヒットを浴びると崩れた。そこから連打を浴び0-5の2アウト1,2塁の場面でライトオーバーの長打を浴びてコールドとなる7点差をつけられた。

創志学園はこの秋、岡山大会でも勝ちきれずに3位で中国大会に出場している。そこから準決勝まで勝ち上がり、長沢監督は「まだチームとして出来上がっていない。この子らにしては県3位からはい上がって、よくやった。」と話した。そして「目立つ子が1人いると難しいんです。西に合わせるのが大変。あの子1人の力で上がってきたのが現状。総合力を上げていかないと」と話した。

センバツへは中国・四国で5校が選ばれ、どちらかの地区が3校の出場となる。明治神宮大会で代表が優勝すれば、明治神宮枠が与えられ、中国地区からは最大で4校が選ばれる可能性もあるが、この日行われた準決勝の米子東vs呉は、6-5で米子東が勝利し、呉は接戦で敗退している。今日の決勝で米子東が大敗すれば別だが、準決勝でコールド負けを喫したことで現時点では4番手という感じだろう。

西投手は「あそこまで1失点でいったが、最後にああいう形になってしまい、自分の甘さが出た。自分がやってしまったこと。今日の負けを冬場に生かして、絶対に来年の夏に甲子園に行きたい」と話し、来年の夏の甲子園に目を向けていた。

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最後の場面。0-5の2死一、二塁から4番松岡尚輝内野手(2年)に右翼越え打を打たれると、西はベースカバーに走るスピードを緩め、本塁に向かってスタスタと歩き、本塁横に立ち尽くした。両軍選手や審判団があっけにとられたように動きを止めたが、審判団が7点差がついたことに遅れて気付き、ようやく両軍が整列した。西だけは「コールドは分かっていました」。それほどあっという間の終幕だった。

西は2回に広陵・河野佳投手(2年)の左前適時打で先制点を許した。5回に自己最速タイの150キロをマークしたものの、8回に3失策が絡んで6点を失った。「こういう結果になって申し訳ない。自分の甘さが出た。今日の負けをひと冬で生かして、次の夏は絶対に甲子園に戻りたい」と、2年ぶりのセンバツ出場が難しくなったことを覚悟したかのようだった。

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