大船渡高校の163キロ右腕・佐々木朗希投手が、侍ジャパンU18代表入りする可能性が高い事が分かった。
故障の報告なし
侍ジャパンU18代表は、夏の高校野球大会の準決勝終了時(20日)に発表されるが、代表関係者は、1次候補入りしている大船渡の佐々木朗希投手について、「今のところどこかが痛いとか、そういう報告は来ていない。よほどの大ケガがない限り、選ばないわけがない」と話し、代表選出の可能性が高い事を示唆した。
大船渡の国保監督は、岩手大会決勝で故障のリスクを考え、佐々木投手を登板どころか出場もあせず、それまでの大会や練習試合も体の成長に合わせて力をセーブしながら投球をしてきた。U18W杯は国際ルールにのっとり球数制限があり、その制度上で国保監督も安心して代表に送り出すことができる。
※U18W杯の球数制限
・49球以下なら連投可能
・50~104球までは中1日
・最大105球(その打者まで投球可能)に達した場合は中4日
U18代表一次候補合宿では、163キロの速球を投げ、代表の打者にほとんどバットにも当てさせず、奥川投手や西投手、及川投手にも格上と認めさせるとうな球を投げた。佐々木投手が代表入りすれば、エースとなってくる事は確実で、後は使い方という事になる。
U18W杯の日程は下表のようになっているが、先発として起用するならば、9月1日のアメリカ戦と中4日を空けたスーパーラウンドの9月6日、そして中1日を挙げて8日の決勝(3位決定戦)という事になりそうだが、代表では星稜の奥川恭伸投手もおり、奥川投手を先発の柱として、圧倒的なストレートを投げる佐々木朗希投手をリリーフで起用するという可能性もある。
日付 | 内容 | 先発投手予想 |
30日 | グループリーグ 対スペイン | 前佑囲斗、西純矢 |
31日 | グループリーグ 対南アフリカ | 宮城大弥 |
9月 1日 | グループリーグ 対アメリカ | 佐々木朗希 |
2日 | グループリーグ 対台湾 | 奥川恭伸 |
3日 | グループリーグ 対パナマ | 西純矢 |
4日 | 空き | ー |
5日 | スーパーラウンド | 宮城大弥 |
6日 | スーパーラウンド | 佐々木朗希(104球以内) |
7日 | スーパーラウンド | 奥川恭伸 |
8日 | 決勝・3位決定戦 | 佐々木朗希 |
いずれにしても、まずは20日の代表メンバー発表が注目される。投手陣は大谷・藤浪投手のいた2012年や、安楽投手などのいた2013年、今井・藤平・寺嶋投手のいた2016年を上回るのは確実とみられる。ただし、2012年は大谷、藤浪がいながらも、アメリカに捕手の森選手を攻められ、準決勝・決勝で連敗して敗れた。悲願のW杯優勝は、野手の活躍にかかってくるかもしれない。
侍ジャパンU18日本代表メンバー(2019)1次候補
侍ジャパンU18代表、メンバー発表は20日
佐々木のU18ワールドカップに向けた代表選考については、代表首脳陣が慎重に選考の可否を見極めてきた。20日の夏の甲子園準決勝後に正式発表されるが、代表関係者は「今のところどこかが痛いとか、そういう報告は来ていない。よほどの大ケガがない限り、選ばないわけがない」と選出に支障がないことを明かした。
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