JFE東日本が優勝、新人野手とベテラン投手がかみ合う

JFE東日本, 中嶋啓喜

 社会人野球の東京スポニチ大会はJFE東日本が優勝した。昨年のドラフト候補だった中島啓喜選手が3ランホームランを放ち 、コールドで優勝を手にした。

新人の活躍

 この日は準決勝に日本通運戦で完封もしている井口拓皓投手から先制となるタイムリーヒットなど3安打を記録して勝利に貢献すると、決勝戦では初回にレフト線の2ベースヒットと相手エラーで3塁に進み、その後先制のホームを踏んだ。また6回にはダメ押しでコールドを決める3ランホームランを放つなど3安打を記録、今大会は20打数9安打を記録し打率.450で首位打者に輝いた。

 中嶋啓喜選手は昨年は明治大の主将として、また主軸を打てる外野手としてドラフト候補だったが、成績不振により秋はベンチ入りメンバーからも外れるなど厳しいシーズンを送った。社会人で活躍してからのプロ入りを目指しJFE東日本入りしていた。

 またJFE東日本は1番にこの中嶋選手が、そして4番もルーキーの小峰弘樹選手が打つ。今大会は予選リーグで3打点を挙げたり、猛打賞を記録したりと大暴れを見せてチームの優勝に貢献した。中嶋選手と共に新人賞も獲得し、来年のドラフトに向けて大きな一歩目となった。共に注目されて来年のドラフトを迎える事になりそうだ。

 

ベテラン投手も

 昨年の日本選手権でJFE東日本は、玉造直人投手、小原和己投手、榊原響投手などを細かく繋ぐ投手リレーを見せていた。しかし今年は九州三菱自動車からベテランの幸松司投手移籍して今大会2勝を挙げ、また6年目となる杉本智大投手がHonda鈴鹿を完封し、決勝でも好投を見せてMVPを獲得した。

 ベテラン投手と新人野手の組み合わせで社会人野球の開幕となるスポニチ大会を制した。これで日本選手権出場を決めたが、社会人の甲子園大会といえる都市対抗に向けては若手投手の台頭が必要だ。ベテランの投球を見てリリーフの小原投手や先発の玉造投手などが成長して欲しい。

 

 イメージ通りに、一振りで仕留めた。5―0で迎えた決勝戦の1死一、二塁。中嶋が左腕・塚本の初球、101キロのスローカーブを叩いた。高々と上がった打球は、左翼ポールを直撃した。勝負を決定づける3ランだった。

 「変化球が多かったので狙って打った。何も分からない状態で(大会に)入って、新人らしく思い切ってやった結果。優勝できて良かった」

 明大4年時は主将を務めた。チームは2季連続リーグ制覇したが、中嶋は昨秋に不振に陥り、優勝決定時はスタンドで観戦していた。「自分がプレーして優勝はうれしい。新鮮な気持ちで臨むことができた」と、悔しさを糧に、社会人での最初の大会で成長した姿を見せた。

 「何もかもを変えた」という打撃フォーム。大学時代は力みで形を崩していたことに気付き、新天地では「トスバッティングの延長で打つこと」をテーマに打席に入った。予選リーグ3試合では計3安打に終わったが、前日に雨天中止が決まると、自身の打撃フォームをDVDでチェックした。「トップが大きくなっていたので、コンパクトにするイメージにした」。準決勝で3安打の固め打ちを見せると、決勝でも3安打。1日に6安打を量産し「出来すぎ」と頬を緩めた。


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