JABA東海地区春季大会では、ヤマハとHonda鈴鹿が対戦し、ヤマハは151キロ左腕・沢山優介投手の好投と相羽寛太選手の2点タイムリーヒットが飛び出して勝利した。
ドラフト候補
この試合は前日に2回途中まで行われたが、雨のために途中から延期となっており、この日、その試合が再開された。3回までにヤマハが3点、Honda鈴鹿が4点を奪う展開になっていた。
そしてヤマハは4回からプロ注目の151キロ左腕・沢山優介投手が登板すると、試合の流れが変わる。4回裏を1奪三振で3人に抑えると、5回表の攻撃でヤマハ打線が一気に襲い掛かる。相手四死球などで1アウト満塁のチャンスに8番を打つ相羽寛太選手が、レフトフェンス直撃の2点タイムリーヒット、その後も打者一巡の猛攻で一挙5点を奪った。
沢山投手は5回、6回も三者凡退に抑え、3回を投げて0安打2奪三振1四球で無失点に抑え、ドラフト候補の力を見せた。
また相羽選手も力を見せた。この日は第2打席でレフトへの2ベースヒットを記録、5回の2点タイムリーの後の第5打席でもライト前にヒットをうち、8回は犠打、9回は四球で、前日の四球も合わせてこの試合では3打数3安打2打点の活躍だった。
相羽選手は昨年に高校卒3年目でドラフト候補として指名を待っていた。しかし名前が呼ばれずに指名漏れとなり、悔しくて号泣していたという。「同じことをやっても結果は同じ」と今年は打撃フォームを変え、自然体からレベルスイングの打ち方に変えると「ボールの見え方が上からに変わりました。草薙キャンプ以降、網谷さんに、こうしてみ、と言われて試し、しっくりきたんです」と話す。
高校卒3年目の沢山投手も「久しぶりに寛太さんが活躍してうれしかった」と話し、「自分もシンプルに慢心せず、高みを目指して行きます」と話した。
沢山投手は187cmの大型左腕投手としてドラフト上位指名の可能性もあると思う。また、相羽選手も高校卒4年目で大学生のドラフト候補と同じ世代となり、明治大の宗山選手などとは、高校時代から好遊撃手として注目されていた。この日も8番を打つが、この好調な打撃を秋まで続けることができれば、守備は定評があるだけに、昨年のドラフト会議のリベンジと果たすことができる。宗山選手を獲得できなかった球団が獲得を目指すのではないかと思う。
ヤマハ快勝発進、沢山援護の相羽V打 ー スポーツニッポン静岡版
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