今秋ドラフト会議の1位候補として注目される山梨学院高の最速152キロ右腕・菰田陽生投手(3年)が6月27日、ついに二刀流で復活した。甲府市内の同校グラウンドで行われた佐久長聖(長野)との練習試合に「1番・投手兼DH」で出場し、今春選抜での左手首骨折以来、実に97日ぶりに打席へ立った。ダブルヘッダーのいずれもマルチ安打を放ち、投げては最速146キロをマーク。3週連続で視察した横浜DeNA・横山道哉スカウトもその実力を高く評価した。
97日ぶり打者復帰、ダブルヘッダーでいずれもマルチ安打
菰田陽生選手は今春のセンバツ大会で、長崎日大との初戦に甲子園初アーチを放ったものの、一塁守備の際に打者走者と接触して左手首を骨折した。投手としては5月13日に54日ぶりのブルペン投球で143キロを計測し、6月7日には77日ぶりの実戦登板を果たしていた。そしてこの日、ついに打者としても復帰を果たした。「本当に早く打ちたかった。やることはケガをする前と一緒」と、本人の待ちに待ったこの日の復帰だった。
練習試合の第1試合は「1番・投手兼DH」で出場。3回に鋭い打球を左前へ運ぶと、6回には三塁内野安打を放った。左手首を骨折した影響を感じさせない、力強いスイングだった。投げては5回2/3を5安打2失点にまとめ、最速146キロの直球とフォークを軸に3三振を奪った。そして第2試合は「3番・右翼」で出場し、再び2安打を記録。打者として実戦に戻った一日で、いきなり快音を響かせた。
この復活劇により、今夏の山梨大会を「二刀流」で戦える見通しが立った。28日には今夏の山梨大会で着用する背番号が部内で発表される。
3週連続視察の横浜DeNAスカウトが「一番良かった」
ネット裏では、菰田投手を3週連続で視察してきた横浜DeNA・横山道哉スカウトが、復調ぶりを高く評価した。打撃と投球の両面に目を凝らし、二刀流復活の手応えを確かめた。
横浜DeNA・横山道哉スカウト:「左手首を気にすることなく思い切り振れていると思います。もちろん打者としても評価しています。順調に来ていますね。3週連続で投球を見ましたが、今日が一番良かった。毎年いるポテンシャルの選手ではないので高く評価しています」
投打ともに本来の姿を取り戻しつつある二刀流に、これからいっそうの視線が注がれることになりそうだ。
【菰田 陽生】 プロフィール
- 氏名: 菰田陽生(こもだ・はるき)
- 所属: 山梨学院高校(3年)
- 出身: 千葉県(御宿小では御宿少年野球クラブ・九十九里リトルリーグ、御宿中では千葉西リトルシニアでプレー)
- ポジション: 投手(投打二刀流)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 195cm、102kg
- 主な特徴や実績: 最速152キロの直球とフォークを武器に、打者としては長打力も誇る投打二刀流の右腕で、今秋ドラフト1位候補に挙げられる。今春の選抜では長崎日大戦で甲子園初本塁打を放つも、一塁守備中に打者走者と接触し「左橈骨遠位端骨折」と診断された。5月にブルペン投球を再開、6月に投手として実戦復帰し、6月27日の佐久長聖戦で97日ぶりに打者復帰してダブルヘッダーでいずれもマルチ安打を記録。憧れは大谷翔平で、3学年上の兄・朝陽外野手(上武大)も来秋のドラフト候補。投打ともに完全復活を果たし、二刀流での甲子園出場を目指す。











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