7月に台湾で開催されるワールドカレッジベースボールチャンピオンシップに出場する侍ジャパン大学日本代表の選考合宿は21日、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで2日目が行われ、紅白戦2試合が行われた。1試合目に先発した今秋ドラフト1位候補、青学大の最速154キロ右腕・鈴木泰成投手(4年)が、NPB12球団に加えメジャー7球団のスカウトが視察する中、2回3安打無失点2奪三振と好投。2年連続の代表入りを確実にすると共に、秋のドラフト会議に向けても大きなアピールとなった。
初回から153キロ、自信のストレートで押し込む
紅白戦の1試合目、先発のマウンドに上がった鈴木泰成投手は、初回から最速153キロの直球で押し込んだ。「リーグ戦でいつもやっているようなストレート主体の押すピッチングをできればなという思いで投げました」と、ストレートを軸にカーブ、スプリット、フォークで緩急をつけて打者を翻弄した。1回には連打で2死一、三塁とピンチを背負ったが、最後はフォークで見逃し三振。2回も安打を許しながら危なげなく切り抜け、2回を3安打無失点、2奪三振にまとめた。
それでも鈴木投手は、「右打者に対するストレートは良かったんですけど、左打者に対して少しシュートして沈むような真っすぐになってしまった。そこは改善が必要かなと思いました」(日刊スポーツ)と課題を挙げ、「攻撃につながるピッチングということに関しては、もっといいものが必要」(デイリースポーツ)と反省も忘れなかった。しかし最後は、「いいアピールはできたかなと思う。あとは選ばれることを願って」(デイリースポーツ)と話し、2年連続の代表入りへ吉報を待つ。
日米19球団が視察、メッツは回転数を絶賛
この日のバックネット裏には、NPB12球団に加え、米大リーグのフィリーズ、ダイヤモンドバックス、メッツなど7球団のスカウトが集結し、鈴木投手の投球に熱視線を送った。阪神は畑山統括スカウトら幹部クラスとスカウト全員の10人態勢で視察するなど、各球団が世代屈指の右腕の仕上がりを見極めた。
阪神・吉野スカウト:「順調にきている。久々の実戦でも落ち着いて投げられていた。引き続き見ていきたい」
メッツ・ロバート・カミングス国際クロスチェッカー・スカウト:「制球力、回転効率、メカニクスが良い。直球は2500回転前後出ている。これからもまだまだ伸びる余地のある投手」
この紅白戦では、同じくドラフト1位候補右腕として注目される近大の宮原廉投手が、同じく先発をして投げあい、鈴木投手と並ぶ153キロを計測し、2回1安打無失点、1奪三振と好投を見せている。同学年のライバルが結果を残す中で、鈴木投手も負けじと存在感を放った。
掲げる「世代No.1」、その先の「勝てる投手」へ
前日20日の練習では、ブルペンの投球が鈴木英之監督(59)に「すごい球投げてましたね。楽しみ」と言わしめた。昨年から「世代No.1投手」を目標に掲げて練習を積み重ねてきた右腕は、「その思いは今も変わらない」と語る。一方で東都春季リーグ戦は惜しくも2位に終わり、全日本大学選手権への出場を逃した。「春のリーグ戦の結果が良くなかったこともあって、まず『勝てる投手』が自分にはまだ足りない」(日刊スポーツ)と悔しさをにじませる。
代表に選ばれれば、日本のエースとして勝利に導く覚悟はできている。最速154キロの直球と多彩な変化球を兼ね備えた青学大のエースが、台湾の舞台を見据え、「もっと上を目指して頑張っていきたい」と力を込めた。今秋ドラフトの目玉として、ここからさらに評価を高めていく。
【鈴木 泰成】 プロフィール
- 所属:青山学院大学(4年)
- 出身:東海大菅生
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:最速154キロの直球を武器とする本格派右腕。ストレートにカーブ、スプリット、フォークを交えて緩急で打者を打ち取る。大学日本代表選考合宿の紅白戦では、NPB12球団とメジャー7球団のスカウトが見守る中で最速153キロをマークし、2回3安打無失点2奪三振と好投した。「世代No.1投手」を目標に掲げ、今秋ドラフトでの1位指名を目指す。













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