7月11日に台湾・台中で開幕する「ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップ」に挑む侍ジャパン大学日本代表28人が発表され、全日本大学野球選手権で関大を54年ぶり3度目の優勝に導いた左腕エース・米沢友翔投手(4年)が選出された。選考合宿の最終日には実戦形式で登板し、2回を2安打1失点ながら4奪三振をマーク。今秋ドラフト1位候補の本格派が、代表の座を勝ち取った。
選考合宿の実戦で2回4奪三振、制球に苦しむも力を示す
最終日の22日は紅白戦1試合が行われ、米沢友翔投手はB組の投手として5回から登板した。先頭から2者連続三振で立ち上がりは上々だったが、その後は安打と死球で2死一、二塁のピンチを招く。それでもこの回は無失点で切り抜けた。続く6回は2死から、東日本国際大の黒田義信外野手(4年)に高めへ浮いた直球を右翼席へ運ばれて1点を失った。
この日の最速は145キロと春のリーグ戦や大学野球選手権の疲労が隠せなかった。2回を2安打1失点1死球と制球に苦しむ場面もあったが、それでも4つの三振を奪い、1失点に抑える能力の高さを見せた。
選手権MVPの実績、巨人・織田スカウトも「良いボールを投げられていた」
米沢投手は全日本大学野球選手権で決勝戦を含む5試合中4試合に先発し、チームを54年ぶり3度目の優勝へと導いた。その投球が高く評価され、大会の最高殊勲選手賞(MVP)にも輝いている。この日の投球は本来のものではなかったが、ネット裏で視察した巨人の織田アマチュアスカウトチーフは、結果以上にボールの質を見ていた。
巨人・織田アマチュアスカウトチーフ:「キレはもともと良い。打たれた、打たれないじゃなくて、良いボールを投げられていたと思う」
鈴木英之監督も今回の投手陣について「投手力が充実していると思っている。とくに左投手が多いのが特徴です」(日刊スポーツ)と手応えを語った。代表に選ばれた投手11人のうち左腕は6人を数え、これは過去5年で最多。準優勝した慶大のエース・渡辺和大投手(4年)、4強入りした国学院大の藤本士生投手(3年)など、左腕の実力派投手が並んだ。
左腕豊作の代表で、ドラフトイヤーの夏に世界へ挑む
ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップは、日本のほか米国、韓国、台湾が参加し、総当たりの予選ラウンドから準決勝、決勝まで計5試合の連戦となる。台湾での過酷な日程となる中で、鈴木監督は「連戦ということは、一にも二にも投手力」(日刊スポーツ)と、充実した投手陣に懸ける思いを口にした。
主将は青学大の渡部海捕手(4年)が務める。チームは7月2日から平塚市内で直前合宿を行い、本番に備える。54年ぶりの大学日本一を支えた左腕が、国際舞台でも大きな実績を残すべく、日の丸を背負ってマウンドに立つ。世界の舞台でさらに評価を高められるか、注目が集まる。
【米沢 友翔】 プロフィール
- 所属:関西大学(4年)
- 出身:金沢高出身
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 身長・体重:180cm、80kg
- 主な特徴や実績:関西大学の左腕エース。全日本大学野球選手権では5試合中4試合に先発し、決勝を含めて投げ抜いてチームを54年ぶり3度目の優勝へと導き、最高殊勲選手賞(MVP)に輝いた。侍ジャパン大学日本代表の選考合宿では2回を2安打1失点としながら4奪三振をマーク。キレのある球を武器とし、巨人スカウトからも高い評価を受ける今秋ドラフトの上位候補。世界の舞台での飛躍が期待される。












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