関西学生リーグでは立命館大のエース・桜井俊貴投手が3試合連続完投勝利を挙げると、関大の石田光宏投手も3勝目を挙げた。
関西学生リーグは、今年の4年生世代の投手は1年時から注目されていた選手が多く、レベルの高い世代と言われていた。149キロを投げる同志社大の柏原史陽投手、一昨年の明治神宮大会で16奪三振を記録した関学大の宇都宮健太投手などが注目される中で、最後にエースとして残ったのは立命大の桜井俊貴投手、関大の石田光宏投手だった。
プロ志望の桜井投手
立命館大の桜井俊貴投手はすでにプロ志望届を提出している。最速149キロの速球があり、フォークボールもキレ味が良くプロも高い評価をしている選手。この日は制球を重視し、変化球でストライクを取ることを目標にスプリットでストライクを奪った。結局、9回を投げて5安打12奪三振1失点と、関学大打線を手玉に取り完投勝利を挙げた。
これで桜井投手は今季は調子が良くないながらも3試合で3完投勝利、エースとしてのピッチングを続ける。「調子は上向き。さらに良くしていきたい」とよくなっているという桜井投手、ドラフトに向けても上向きだ。
社会人に進む石田投手
一方、関大の石田光宏投手は182cmから最速148キロを投げるが、140km/h前後の動く球で要所を締めて抑える。この日も9回を投げて5安打7奪三振で同志社大を完封、また8回にはホームランも放つなど投打に活躍し、リーグ通算勝利数を27とした。
あと3勝でリーグ25年ぶりとなる30勝投手となる。進路は社会人に進むようだが、レベルの高かった4年生世代のエースとして金字塔を打ち立ててくれそうだ。
同志社大の柏原投手は春は2勝3敗、この秋もリリーフで1回を投げて3失点と苦しんでいる。関学大の宇都宮投手は今季の登板はない。サバイバルといわれる大学の4年間、偶然かもしれないが結果的には体が大きくてスタミナの強い2投手が生き残った形となった。4年間の過ごし方の難しさを感じさせる。
最速149キロの直球を投げることより、変化球でストライクを取ることを重視。要所でスプリットが低めに決まり、力まずに投げたストレートも伸びがあり、12三振を奪った。プロ志望届を提出している右腕は「調子は上向き。さらに良くしていきたい」と自信を深めている。
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