駒澤大の今永昇太投手が、この日行われた亜細亜大線で8回1アウト満塁の場面でリリーフで登板したが、追加点となるタイムリーヒットを浴びて涙を流した。
最速147キロも
駒大・西村監督は、信頼を伝えるのと同時に荒療治も気持ちもあったのだろう。復帰してからまだ納得のいくピッチングができずに責任感を募らせていた今永昇太投手を、1-0で迎えた8回1アウト満塁の場面でマウンドに送った。
最速147キロを記録した速球でこの日プロ志望届を提出した5番・板山祐太郎選手と勝負するが、146キロの球をレフト前にはじき返されて1点を失った。2/3回を投げて球数はわずか5球の投球だったが、「いい球は増えて来ているけど、自分の調子で野球をやっているわけではない」と話し、「下級生に責任を負わせている。自分としては情けない」と涙を流した。
プロ志望は?
この日は広島の苑田スカウト部長が視察し、「今季一番腕が振れていた」と評価をした。しかし今永投手はプロ志望について明言をせず「監督の指示従う」と話した。
プロ志望届は10月8日で締め切りとなる。しかし今の状態ではプロ志望届を出すのに納得がいっていないようだ。次の登板は10月6日の中大戦が有力で、この日の登板で納得して志望届を提出したい。最終的にはプロ志望をするとみられるが、ギリギリの提出となりそうだ。
亜大・藤岡裕大選手がタイムリー
一方亜細亜大は、8回にプロ志望の板山選手がタイムリーを放ったほか、5回には同じくこの日プロ志望届を提出した藤岡裕大選手がタイムリーヒットを放った。視察した北海道日本ハム・今成泰章スカウトは「パンチ力がある。レギュラーになれる実力を持っている」と高く評価をしている。
50m6.1秒の足に投げても140キロ中盤を記録する肩、そして強い打球を放つパンチ力と身体能力抜群のサード候補として各球団が注目している。
0―1の8回1死満塁でマウンドに上がると、初球に自己最速にあと1キロと迫る147キロをマーク。すべて直球で押したが、4球目に三遊間を破られた。次打者を遊ゴロ併殺に仕留め、2/3回を1安打無失点。それでもエースは自分を責めた。「力不足。下級生に責任を負わせている。自分としては情けない」と声を震わせ、泣いた。
日本ハム・今成泰章スカウトは「パンチ力がある。レギュラーになれる実力を持っている」と高く評価した。
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