福岡ソフトバンクが紅白戦を行い、ドラフト1位の東浜巨投手とドラフト6位の山中浩史投手が登板、それぞれ好投を見せた。各チームでルーキーの評価が高まっているのでまとめてみた。
東浜巨投手は2回を投げて1安打無失点、しかし2四死球を与えたことに本人も「緊張して思った球が投げられなかった。納得のいく球は一球もない」と反省している。
同じく登板した山中浩史投手は85km/hのスローボールを投げるなど打者を幻惑させ、2イニング6人をパーフェクトに抑えた。松中選手からは三振を奪っている。アマチュア屈指のアンダースローが通用しそうだ。楽しみ。
広島ドラフト4位の下水流昂選手は今村猛投手などから3打数3安打に2盗塁と大爆発、視察した阪神・御子柴スコアラーは「前さばきの良さとか、長野に似ていますよね。同じチーム出身で意識しているんじゃないでしょうか」と警戒感を示した。
東京ヤクルトドラフト2位の小川泰弘投手がフリー打撃に登板し、48球を投げてヒット性の当たりは4本、巨人・森中スコアラーは「タイミングが最高に取りづらい。日本ハムの武田久みたいに球にスピンがかかっていて打ちにくそう」と話した。
同じく東京ヤクルトのドラフト1位・石山泰稚投手はフリー打撃で50球を投げた。「6、7割の力で投げた」と言いながらも最速140km/hを記録、調子を上げてきている。
巨人ドラフト2位の大累進選手が紅白戦で1番打者として出場し第1打席にヒットを放つと、9回にもヒットを放ちすかさず盗塁を決めるなどマルチヒットに1盗塁の活躍を見せた。
東浜は2回を1安打無失点だったが、球がばらついて2四球と制球に難があった。「緊張して思った球が投げられなかった。納得のいく球は一球もない」と険しい表情だった。
サブマリン投法のドラフト6位・山中(Honda熊本)がソフトバンク紅白戦に初登板。6回からの2イニングを20球で打者6人を完全に抑え込んだ。松中には120キロ直球で空振り三振、ペーニャには85キロのスローボールを投げてスタンドを沸かせた。
「自分の投球はできました。結果を残すように、これからもずっと続けていきたい」と胸を張った。
広島ドラフト4位・下水流(しもずる=Honda)が紅白戦で侍ジャパン代表候補の今村から中前打を放つなど3打数3安打。「出来過ぎな部分もあるけど、結果が出て良かった」
偵察した阪神・御子柴スコアラーは「前さばきの良さとか、長野に似ていますよね。同じチーム(Honda)出身で、意識しているんじゃないでしょうか」。野村監督も「グングンと伸びているものを感じる」と高評価だった。
ヤクルトのドラフト1位・石山泰稚投手(24)=ヤマハ=が14日、フリー打撃に初登板した。「6、7割の力で投げた」と武内、上田を相手に計50球を投げた。
直球は最速140キロをマークしたが「まだまだ腕の振りが甘い」と満足していなかった。即戦力としての期待がかかるが「実戦も入ってくるし、もっと打者を意識していきたい」と意欲を語った。
巨人ドラフト2位の大累(道都大)が紅組の1番・遊撃で出場し、初回に笠原の初球を右前打。プロでの「初安打」に「初球、真っすぐを狙っていた。右方向も意識していた」。続く隠善の中前打では、50メートル5秒7の快足を飛ばして一気に三塁へ。9回1死二塁でも右前適時打を放ち、直後に盗塁も成功。「でも凡打が良くなかった」と反省も忘れなかった。
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