東都大学リーグは、拓殖大vs駒沢大の試合は拓殖大が2-1で勝利し1勝1敗とした。広島商業出身の佃勇典投手がロングリリーフで好投を見せた。
広島出身、佃を忘れるな
広島県は最近ドラフト会議で話題になる事が多い。昨年のドラフト会議では広陵出身の小林誠司捕手が巨人にドラフト1位で指名され、千葉ロッテにドラフト5位で指名された崇徳出身の井上晴哉選手が、開幕4番デビューを果たした。また高校生でも新庄の田口麗斗投手が巨人にドラフト3位指名され、瀬戸内の山岡泰介投手も注目された。
そして今年も広陵出身の早稲田大の有原航平投手や、広島工出身の法大・石田健大投手がドラフト1位候補として注目をされている。野村祐輔投手、小林誠司捕手のバッテリーで甲子園で準優勝した2007年の世代がもたらした熱が次々と素晴らしい選手を出している印象を受ける。
そしてこの日、拓殖大で4回からリリーフ登板して延長10回までを3安打7奪三振で無失点に抑えて勝利したのが、広島商出身の佃勇典投手だった。有原航平投手、石田健大投手と共に広島県で注目された投手だ。
拓大の救世主
拓殖大は昨年春の入れ替え戦で1部昇格を果たしたが、入れ替え戦で専修大を完封したのが佃投手だった。そして1部で迎えた秋季リーグ戦では佃投手はリリーフで1勝0敗も防御率1.67で山崎康晃投手、九里亜蓮投手に続くリーグ4位の成績を残し、拓大も3位に躍進した。
球速こそ140km/h前後だが低めのコントロールが素晴らしく、登板すれば計算できる力のある投手といえる。有原投手や石田投手のように球速は出ないためドラフト候補として名前が挙がる事は少ないが、このまま実績を積み重ねれば野村祐輔投手のように安定感のある投手としてプロで投げる事になるかもしれない。
広陵、広島工、そして広島商のエースだった3人がどのような道を歩むのか、それにも注目する。
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