山岡vs田口、伝説の決勝戦から5年、プロのステージで投げ合う

田口麗斗, 山岡泰輔

プロ野球交流戦では、オリックスの山岡泰輔投手と巨人・田口麗斗投手が投げ合った。瀬戸内と広島新庄にいた高校時代、広島の決勝で延長15回を共に投げぬ気、再試合も投げ合った夏から5年が経っていた。

田口・山岡

2013年夏の広島大会では、瀬戸内の山岡泰輔投手と、広島新庄の田口麗斗投手が共に抜群の投球を見せて決勝まで勝ち上がる。そしてその決勝戦は、想像を超える投手戦となっていった。

田口投手は最速146キロの速球と得意のスライダーで、瀬戸内打線から19三振を奪う。13安打を許したものの粘りの投球で延長15回までを一人で投げぬき無失点に抑えた。

山岡投手は9回1アウトまでノーヒットノーラン投球を続け、こちらも延長15回まで投げて15奪三振、許したヒットはわずか1安打だった。

決着がつかず、1日空けての再試合でも二人の投げ合いで0-0が7回まで続いたが、7回に田口投手が1点を許し、1-0で瀬戸内が優勝した。

田口投手はその年のドラフト3位で巨人に入団し、3年目に1軍で3勝を挙げると、4年目に10勝、そして昨年は13勝4敗の活躍を見せた。山岡投手はプロが注目したものの東京ガスに進み、社会人1年目からリリーフで150キロ超の投球を見せる。3年間で先発としてさらに成長をして、2016年ドラフト1位でオリックスに入団すると、2017年には1年目で8勝を挙げた。

始めて対戦したプロの舞台での両投手の投げ合い、お互いにストレート、変化球を操り、プロでも堂々と投げる姿を見せた。山岡投手は2回にホームランで1失点したものの、6回106球を投げて4安打1失点と好投を見せる。対する田口投手も5回まで無失点、6回に1失点して5回1/3で降板し、109球を投げて5安打1失点と好投を見せた。

「あまり意識はしていなかった」という山岡投手、「少なからず頭にはあった。負けないように、強い意思を持ってマウンドに上がれた」と話す田口投手だが、この日もお互い譲らない投球となった。

5年の月日を遡り、2013年夏の熱闘がよみがえる夜だった。

序盤から飛ばした。最速142キロの直球とスライダーを低く、隅に集めた。5回1死まで無安打投球。T-岡田に中前打で初安打を許し、大城に左前打で一、二塁とされたが、後続を抑えた。右腕の存在は「少なからず頭にはあった。負けないように、強い意思を持ってマウンドに上がれた」。両者とも1失点。内容は“引き分け”だった。

プロの舞台で実現した田口との投げ合い。「あまり意識はしていなかった」と冷静に話したが、好投する田口と競うように山岡の投球が研ぎ澄まされていったということは事実。再び延長引き分けか、という試合だったが「さすがにそれは…」と笑った。


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