大阪桐蔭のドラフト1位候補・根尾昂選手が11安打を許しながらも1失点で完投し、春季近畿大会で優勝した。センバツに続いてこれで２冠目となった。
智弁和歌山を退ける
センバツの決勝に続いての対戦となった智弁和歌山との決勝戦、先発のマウンドには、センバツで2失点完投勝利をした根尾昂投手が、再びマウンドに上がり、リベンジに燃える相手と対戦した。
初回、疲労も見られて制球を乱し、ストライクを取りに行ったところをさすがの智弁和歌山打線は見逃さない。3安打されて1失点の立ち上がりとなった。「1番からどんどん振ってきて、最初から最後まで圧をかけてきた。嫌なチームでした」と根尾投手は話す。
しかし4回から立ち直ると、そこから11個の三振を奪い、11安打を打たれたものの、初回の1点以降は無失点に抑えた。球速は最速で145キロを記録している。
また打撃でも5番を打つと、チームが同点に追いついた4回、なおもノーアウト2塁の場面でライト前にタイムリーヒットを打ってこれが決勝点、また8回も1アウト1，3塁の場面でライト戦にタイムリー2ベースヒット、この試合では3安打2打点の活躍を見せた。
根尾選手など大阪桐蔭は、今年全勝を狙っている。もちろん夏の大会も甲子園での優勝を狙う。「最後の最後まで、このチームで試合をしたい」と根尾選手は2冠目を手にし、夏を見据えていた。
5球団視察
この試合には巨人、福岡ソフトバンクなど5球団のスカウトが訪れ、福岡ソフトバンクの稲嶺誉スカウトは「打球が速い」と話し、打撃に注目をしていた。
二刀流というと、大谷翔平選手を見てしまうので、体格も含めてやや物足りなさを感じてしまう所もあるが、投打にこれだけ力を発揮し、球速も、そして打球の速度も全国トップ暮らすで、そしてそれを試合で出せる選手はいない。
この日は藤原恭大選手も4回にタイムリーヒットなど2安打1打点を記録した。これから6月の追い込みと調整を経て、最後の夏を迎える。秋のドラフト会議では、やっぱり今年は根尾、という事になりそうだ。
2018年のドラフト候補一覧 | ドラフト会議ホームページ2018 Draft home page
2018年度-特Aランクのドラフト候補リスト
２失点完投したセンバツに続き、１失点完投。「終始荒れていたが、どんどん攻めていく気持ち」と１１安打を許しながらも、８三振を奪った。打っても４回に同じドラフト１位候補の４番・藤原の同点適時二塁打に続き、右前へ決勝打を放った。２本の適時打を含む３安打。巨人など５球団が視察し、ソフトバンクの稲嶺誉スカウトは「打球が速い」と舌を巻いた。
選抜後、投手としての練習は野手メニューと比較して２割程度だったが、大阪大会決勝の時期を見越して５月中旬から投手のメニューも増やしている。２、３日に一度だったブルペン投球も、今週は毎日行い、準備を続けてきた。
「終始荒れたけど、相手の嫌な形になって、何とか粘って抑えられたと思う。相手は１番（打者）からどんどん振ってきて、最初から最後まで圧をかけてきた。嫌なチームでした」。控え目に振り返ったが、四回以降は８三振を奪取。１１安打を浴びながら要所を締め、１失点で完投した。
５番打者としての役割も果たした。同点に追い付いた直後の四回無死二塁は、決勝の右前適時打。八回１死一、三塁も右翼線へ適時二塁打を放った。センバツ後は調子を落とし、準決勝・智弁学園戦は２番に入ったが、完全に底を脱したようだ。
コメント